英国の名門ロイヤル・バレエ団は10日、ダンサー平野亮一(32)高田茜(26)を最高位のプリンシパルに昇格させると発表した。
同バレエ団で日本人がプリンシパルに昇格するのは93年の熊川哲也以来。95年には英国のサドラーズウェルズ・ロイヤル・バレエ団のプリンシパル吉田都が移籍したケースがあり、日本人プリンシパル誕生は21年ぶり。2人は帰国する予定で、平野は18日に「ロミオとジュリエット」(東京)で、高田は24日(東京)と7月6日(広島県福山市)の「ジゼル」に出演する。
平野は兵庫県尼崎市出身で、母節子さんのバレエ教室で練習を積み02年に入団。12年からプリンシパルに次ぐ第1ソリストを務めた。高田は東京都葛飾区出身で、09年に入団し04年から第1ソリストを務めた。平野と同バレエ団で活躍した吉田は「ケガをせず、お客さまに喜んでもらえる舞台を作ることが一番大事。人間的成長を重ねることで表現が広がる」と期待した。