今回レビューする製品:2016年おすすめ衣類乾燥除湿機の性能や選び方:デシカント式(ゼオライト)・ハイブリッド式・コンプレッサー式の違い:象印・サーキュレート ドライ電気代の違いやランキング;除湿乾燥機・ アイリスオーヤマ DDA-20 F-YZM60-W F-YZM60-P F-YZM60-WF-YZMX80-N F-YHMX120 象印・サーキュレート ドライ RJ-XA70-WL コロナ CD-P6315 CD-H1815 シャープ・プラズマクラスター除湿機 CV-F71-W CV-F120-W 三菱 部屋干し3Dムーブアイ MJ-100LX-W MJ-120LX-W MJ-180LX-W ・小型機種や静音性の違いなどのランキング 2015-2016
今回のお題
最新の除湿機・除湿乾燥機の中で、電気代が安いおすすめ機種はどれ?
どもAtlasです。今日は、2016年夏の季節家電の話で、具体的には、除湿機(除湿乾燥機・除湿器)の比較です。
なお、このブログには、夏物家電については以下のような記事があります。
1・除湿器の比較記事 →この記事!
2・エアコンの比較記事
3・扇風機の比較記事
4・サーキュレーターの比較記事
5・涼感寝具の比較記事
今回は1番の記事で、除湿機(衣類乾燥除湿機)をレビューします。
これは、室内の湿度を下げたり、衣類を乾燥させたりするのに大活躍する家電です。今回は、一般的な除湿力のほか、衣類を除湿機で乾燥する際の使い勝手にもこだわって、レビューしてみたいと思います。
今回は、除湿機14機種のスペックを比較しながら、最後に購入目的別の「おすすめ機種」を選定していきます。結論(オススメ機種)だけ知りたい人は、最後だけ読んでも分かるように書いてあります。
除湿機の種類と今回の比較基準
除湿機は、現在大手家電ではデシカント式をパナソニック・象印・アイリスオーヤマが、コンプレッサー式をコロナ・シャープが、ハイブリット式をパナソニックが出しています。→東芝は、除湿機から撤退しました。
それぞれ、得意な分野やメリットが違うために、機種ごとの詳しい紹介に入る前に、3つの除湿方式の違いについて簡単に解説しておきます。
なお、ここからは、いつものように、好意的評価は赤い字で、マイナスの評価は青い字で書いていきます。
第1に、デシカント式(ゼオライト方式)についてです。こちらは、乾燥剤に水分を付着させ、それをヒーターの熱で乾燥させることで湿度を下げる仕組みの除湿機です。
デシカント式はヒータを使うために、低温度の冬でも1年中安定して除湿できるというメリットがあります。また、素早く乾燥するので、衣類乾燥に使おうとする場合は最適な除湿機と言えます。
しかし、その一方で、ヒーターを使うために、夏場にやや室温が上がってしまう(3度前後)弱点があります。また、ヒーターを使うため電気代が高い傾向があります。
ただ、デシカント式を夏場に使ったとしても「不快」にはなりません。たしかに温度上昇はしますが、それ以上に湿度が落ちるので、総じて快適になります。私たちを不快にしているのは、あくまで「湿度」です。
第2に、コンプレッサー式についてです。こちらはエアコンと同じように冷媒を使って空気を冷やし、空気中の水分を水滴にして除湿するという仕組みの除湿機です。
コンプレッサー式は、ヒーターを使わないので、夏場に室温が暑くならず、かつ、消費電力が少ないというメリットがあります。
しかし、コンプレッサーを動かすために、除湿機の可動音がうるさく、また、冬場の低温時には能力がかなり落ちるというデメリットがあります。
第3に、ハイブリッド式についてです。こちらは、デシカント式とコンプレッサー式の両方の仕組みを備えた除湿機です。デシカント式のように1年中使え、コンプレッサー式のように発熱しにくい特性があります。また、動作音も比較的静かで、除湿能力も2つの方式を併用するためにパワフルです。
しかし、両方の機構をそなえるために、本体がやや大きいという欠点があります。また価格も高めです。
以上を簡潔にまとめれば、次のようになります。
デシカント式
冬や洗濯乾燥に強いが、電気代高め
コンプレッサー式
電気代が安いが、冬に使えない
ハイブリット式
万能だが、本体が大きく高価
結論的に言えば、冬場の除湿や、衣類乾燥に使いたかったら、デシカント式かハイブリット式がベストです。
一方、梅雨から夏場にかけての部屋の除湿には、電気代の安いコンプレッサー式かハイブリッド式が向きます。
ただし、例えば、デシカント式でも相対的に低消費電力の除湿機が出ていたり、上の説明が通用しない場合があります。そのため、単なる方式地の違いだけではなくて、具体的にメーカーのスペック数値を注意して購入機種を検討する必要があります。
ちょっと難しそうですが、この記事の最後に「Atlasのおすすめ機種」を書きますので、少しくらい分からなくても、安心してください。というわけで、以下、除湿機を14機種レビューしていきたいと思います!
デシカント式の除湿乾燥機
さて、最初にデシカント式の除湿乾燥機について紹介していきたいと思います。この方式はパナソニック社と象印社の製品になります。
1・アイリスオーヤマ 除湿機 DDA-20
¥9,680 Amazon.co.jp (6/2執筆時)
適応面積:加湿:木造 〜3畳/洋室 〜5畳
消費電力:350W
除湿量: 2リットル
サイズ:高さ447mm×幅284mm×奥行158mm
センサー:
タンク容量:約2L
DDA-20 は、アイリスオーヤマの除湿機です。除湿機で1万円を切るモデルはこの機種だけで、値頃感が高い機種です。
適応面積は、しかし和室3畳・洋室5畳までと、小型モデルとしてもかなりスペックが低いです。除湿用とでは、風呂場などの狭いスペースに限定して効果を発揮するでしょう。
除湿力も、1日で2リットルとスペックは低いです。その一方で、消費電力は350Wと大きいため、省エネ性もイマイチです。
衣類乾燥機能も可能です。ただ、センサーが未搭載のため、衣類が乾いたら停止というような自動運転は不可能です。同じことは、通常の除湿にも言え、適湿でも自動停止にはなりません。
こうした点で、リビングなどでの利用には向かない機種なので、洗面所など限られたスペースで限られた時間利用するのがおすすめと言える機種です。
2・パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZM60-W ホワイト
2・パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZM60-P ピンク
¥18,723 Amazon.co.jp (6/2執筆時)
適応面積:加湿:木造 〜7畳/洋室 〜14畳
消費電力:280W
除湿量: 5.4リットル
静音性:39デシベル
サイズ:高さ458mm×幅194mm×奥行352mm
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2L
F-YZM60は、パナソニックで最も安価なデシカント式の除湿機です。色は白とピンクの2色展開になります。
適応面積は、和室7畳・洋室14畳までと、一般家庭用での使用に向いた除湿機の入門機です。
除湿力は、1日で5.4リットル標準的ですが、消費電力は280Wとデシカント方式の機種では電気代は低く収まっています。
衣類乾燥機能も付属します。ワイド送風で100cmまで風を送れるため、そこそこの量の衣類乾燥が同時にできます。2キロほどの衣類ならば72分で乾燥します。
搭載されるセンサーは、温湿度センサーです。センサーを利用し、濡れている間は「強く」、乾いたら自動的に運転を停止する機能が付きます。また、乾いた後でも一定の湿度をキープする機能(カラッとキープモード)が搭載されます。外出中に洗濯物を乾かし、帰宅時まで省エネで除湿運転をなしたいなどのニーズに最適でしょう。
水タンクの容量は2Lです。これは、他機種に較べるとかなり少ない容量です。こまめに水を入れ替えする必要はあります。ただ、その分、小型でどこでも持ち運べる機種と言えるでしょう。水替えも比較的容易で、切りタイマーなど便利な機能も搭載します。
3・パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZM60-W
¥18,723 Amazon.co.jp (6/2執筆時)
適応面積:加湿:木造 〜7畳/洋室 〜14畳
消費電力:286W
除湿量: 5.4リットル
静音性:40デシベル
サイズ:高さ458mm×幅194mm×奥行352mm
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2L
F-YZM60-Wは、パナソニックのデシカント式の除湿乾燥機の中位機種です。先ほど紹介した機種と形や除湿量は変わりません。違いは、こちらにナノイー(マイナスイオン)発生機能が付くという点です。
ナノイーは、除菌イオンとも呼ばれます。具体的な効果としては、送風時の衣類の脱臭効果が期待できます。これは実験で効果が確認されているもので、部屋干し臭の除去にはとくに効果的だと思います。ただ、部屋全体の除菌ができる類のものではありません。あくまで、風が直接あたっている場合に有効です。
ナノイー送風以外の機能は、先ほどの機種と変わりません。そのため、衣類を乾燥させる目的で使用する予定のない人は、価格が安価な1番の機種でよいと思います。
消費電力:585W
除湿量: 7.4リットル
静音性:46デシベル
サイズ:高さ540mm×幅390mm×奥行200mm
センサー:湿温度センサー・衣類センサー
タンク容量:約3L
F-YZMX80-Nは、パナソニックのデシカント式の上位機種です。2機種ありますが、下の型番は【在庫限り】の2015年モデルです。ただ、基本スペックはほぼ変化がなくお買得です。
適応面積は、木造9畳間、洋室19畳までです。ということから、リビングなどの広い場所で使うための機種になります。
除湿力は、1日あたり7.4リットルの水分が除湿できる性能です。そのため、本体が少し大きいですね。
衣類乾燥機能は、本体が大きい分、風は165センチまで広がります。そのため、100センチに止まる小型機種に比べて洗濯物をより多く干すことが可能です。洗濯物の乾きも、下位機種よりもこちらの方が速く2キロの洗濯物ならば約62分で乾きます。
こちらもナノイー(除菌イオン)発生機能は付属しますので、部屋干し臭の除去には効果的でしょう。もちろん、「カラッとキープ」など下位機種に搭載される便利機能は網羅されます。
水タンクの容量は3Lです。大型化したぶん、タンクも中位機種に較べて1.5倍に増えています。
消費電力は、その一方で、585ワット(1時間約15円)と、省エネ性はさほど良くありません。パワーが強く、大きな機種なので、このあたりはしょうがないでしょう。ただ、電気代を少しでも安くしつつ、除湿機を使いたいならば、後ほど紹介するパナソニック社のハイブリッドタイプの除湿機を購入するのが良いと思います。
5・象印・サーキュレート ドライ RJ-XA70-WL
¥26,981 Amazon.co.jp (6/2執筆時)
適応面積:加湿:木造 〜9畳/洋室 〜19畳
消費電力:634W
除湿量: 7リットル
静音性:47デシベル
サイズ:高さ550mm×幅295mm×奥行294mm
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約3L
RJ-XA70は、象印のデシカント方式の除湿機です。象印はデシカント方式の除湿機にこの機種で初参戦になります。そして、この機種は衣類乾燥に特化して作られた除湿機です。
適応面積は、木造9畳間、洋室19畳までです。除湿機としては大きめの機種で、リビングなどで使える仕様ですね。
除湿力は、1日あたり7リットルの水分が除湿できる性能です。パナソニックの上位機より形状がコンパクトである一方、能力は多少落ちます。
衣類乾燥機能は、この機種の最大の特長でしょう。
この機種は、送風口が、オートで360度回転し続ける構造になっているいます。
これにより、パナソニックの除湿機よりも広い範囲の洗濯物に対応します。また、送風幅は、180度、90度、60度と衣類に合わせて変更できる点も便利です。
加えて、ルーパーの上下の角度も選べるため、風向きの効率性では群を抜きます。風量も、乾かしたい時間により5段階で強弱が調整できます。デシカント方式でパワーも強力なため、50分程度の時間で2キロの洗濯物が乾きます。
また、パナソニックのナノイー(マイナスイオン)発生装置と同等と言える、ナノプラチナ乾燥機能が付属するため、部屋干しで発生する衣類のニオイを押さえられます。
以上、象印の除湿機の紹介でした。新機種ですが、衣類に特化した乾燥用としては高機能で最もおすすめできます。
ただ、「ハイパワー」ゆえに、デシカント方式でも消費電力量が最大634Wと電気代が最もかかる機種(1時間17円ほど)です。もちろんその分強力で、2キロの衣類にかかる乾燥時間は約50分とパナソニックを上回ります。
衣類をさっと乾かして、普段は使わないならばこの機種は最適でしょう。ただ、1日中動かすという使い方はあまりオススメしかねます。
ハイブリッド式の除湿乾燥機
消費電力:245W
除湿量: 10リットル
静音性:48デシベル
サイズ:高さ580mm×幅370mm×奥行225mm
センサー:湿温度センサー・衣類センサー
タンク容量:約3.5L
静音性は、差ほどよくありません。48デシベルとデシカント方式よりも稼働音がある点です。しかし、夜用の消音モードが搭載されているなどの配慮が見られるため、問題はないでしょう。
衣類乾燥機能は、こちらも吹き出し口が広いため、165センチまで衣類が乾かせます。2キロの洗濯物の乾燥時間は象印の専用機を凌ぐ43分です。もちろん、送風口が回転式の象印の方が多くの洗濯物を乾かせますが、乾かすのに必要な時間と、必要な電気代はこちらの方が優秀と言えます。
衣類の付着臭を防ぐナノイー(除菌イオン)も搭載です。
さらに、この機種は内部乾燥機能がつきます。この機能は一見地味ですが、除湿機の内部の水滴で内部がカビてしまう可能性を緩和できるため重要だと思います。
衣類乾燥については、先ほど紹介したようなカラッとセンサーで、衣類が乾いたら自動で呈する機能の他に、こちらの機種には、乾き具合が分かるようなエコナビ表示が付属します。
以上、パナソニックのハイエンド機F-YHKX120-Sの紹介でした。最高級機種に相応しく、基本性能も、付加性能も充実した良い機種だと言えます。
コンプレッサー式の除湿機
さて、最後に、コンプレッサー式の除湿機を紹介していきましょう。
コンプレッサー式は、冬場の衣類乾燥などの目的には弱い部分があるものの、夏場の部屋の湿気取りには強さを発揮する除湿機です。また、ヒーターを使わないので部屋の温度をあげることもないし、消費電力も少なめです。
7・コロナ・コンプレッサー式 ブルー CD-P6315(AS)
7・コロナ・コンプレッサー式 ホワイト CD-P6315(W)
¥16,439 Amazon.co.jp (6/2執筆時)
消費電力:175W
除湿量: 5.6リットル
静音性:38デシベル
サイズ:高さ515mm×幅220mm×奥行330mm
センサー:
タンク容量:約3.5L
CD-P6315は、コロナのコンプレッサー式の除湿機です。梅雨や夏によく売れる除湿機ですね。
この機種の一番の特長は、175ワットと低消費電力で電気代が安い点です。パワーも、小型サイズの機種としては、倍の電力を要するデシカント方式並の性能です。1時間6円ほどの電気代で運用できる効率の良い除湿機です。
静音性もかなり良いですし、2万円以下の予算ならば、これがベストバイといっても良いかもしれません。もちろん、コンプレッサー式のため、冬場の低温度時には除湿量が落ちてしまうと言う欠点があります。そのため、冬に除湿機を使うことの多い、北海道・東北・北陸地方あたりは、ここまで紹介してきたデシカント方式か、ハイブリッド方式の方が良いでしょう。
衣類乾燥機ついては、イマイチです。温湿度センサーがないため乾燥状態を把握できず、自動停止することはありません。
また、部屋の除湿目的で使う場合も、適湿まで自動運転するという意味での自動運転機能がありません。常に一定量の湿気を取り続けるというタイプの機種になります。
ただ、例えば常に湿気があり続けるようなジメジメした部屋など自動運転が必要のない所での使用ならばこの機種が良いでしょう。水が満杯になったとき、音でお知らせされる機能もそういった点では便利です。
適応面積:加湿:木造 〜8畳/洋室 〜16畳
消費電力:165W
除湿量: 6.3リットル
静音性:40デシベル
サイズ:高さ480mm×幅304mm×奥行203mm
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約2.5L
こちらは、シャープ社のコンプレッサー式の除湿機です。
適応面積は、コロナと同じほどで、木造8畳、洋室16畳まで対応の比較的小型のモデルです。
コンパクトなので、洗面所やクローゼットに向く機種です。
除湿量は、6.3リットルとコロナの下位機種よりも良いです。その一方で、消費電力は165Wとこちらの方が低消費のため、能率はこちらの方が高いです。
性能をみてもライバル機種に比べて消費電力が低い割に除湿量が多いので、コンパクト機種のなかでは除湿性能は最も良い機種です。ただ、タンク容量は2.5リットルと標準的ですね。
衣類乾燥機能も搭載されます。ただし、2キロの衣類乾燥に要する時間は120分です。同じコンプレッサー式のコロナよりは優秀ですが、やはり、この用途では、パナソニックのデシカント方式やハイブリッド式が良いです
また、パナソニックの「ナノイー」に相当する除菌イオンであるプラズマクラスターも搭載されます。こちらも、静電気除去や衣服の付着臭の除去に効果が期待できるでしょう。
結論的に言えば、小型機種として比べた場合、性能面・省エネ面ではもっともオススメできる機種になります。衣類に使わない前提の省スペース用としてはこの機種はオススメです。
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7・シャープ プラズマクラスター除湿機 CV-E71-W【在庫限り】
¥29,800 Amazon.co.jp (6/2執筆時)
なおこの機種には、2015年モデルが多少安価で販売されています。性能面で最新機種と較べると、ホコリブロックプレフィルターを搭載し、掃除機での外部からのゴミ掃除が多少楽になった点が異なります。ただ、こちらの旧機種もフィルターが付いており、さほど大きな相違点ではないです。
そのためご購入時に価格が安ければ、こちらを選んで構いません。
消費電力:270W
除湿量: 11リットル
静音性:45デシベル
サイズ:高さ565mm×幅360mm×奥行260mm
センサー:湿温度センサー・ニオイセンサー
タンク容量:約3.1L
こちらは、シャープ社のコンプレッサー式の除湿機です。
適応面積は、木造24畳、洋室27畳まで対応可能で、リビング用の大きめモデルです。
除湿量は、1日11リットルで、この点ではパナソニックのハイブリッド式を上回り、最高性能です。消費電力についても、220Wという低消費電力であり、静音性もこちらの方が高いです。
シャープ社は、国内の空気清浄機シェアも高いメーカーですが、その技術を除湿機でも生かしており、東芝同様の優れた送風性能を持ちます。除湿のムラを押さえることができるでしょう。
衣類乾燥機能は、その一方で、パナソニックのハイブリッド方式に比べた場合、衣類の乾燥時間は、2キロで約80分とこちらのほうが時間がかかります。そういった意味で、シャープのコンプレッサー式は、短時間衣類を乾燥するのではなく、じっくり除湿をする場合に良い機種です。
そのほか、パナソニックのナノイーに相当する、プラズマクラスターイオン放出機能が付属します。静電気除去や、衣服の付着臭の除去には効果が期待できます。
以上、シャープ社の空気清浄機能付き除湿機の紹介でした。低消費電力で高いパワーを持つ基本性能が高い機種です。本体のデザインも、他メーカーに較べると断然スタイリッシュであるため、デザイン的にもオススメできます。
10・シャープ プラズマクラスター除湿機 CV-EF120-W【在庫限り】
¥31,800 Amazon.co.jp (6/2執筆時)
適応面積:加湿:木造 〜14畳/洋室 〜28畳
消費電力:270W
除湿量: 11リットル
静音性:45デシベル
サイズ:高さ565mm×幅360mm×奥行260mm
センサー:湿温度センサー・ニオイセンサー
タンク容量:約3.1L
CV-EF120-Wは、シャープの最上位機です。ただ、こちらは【在庫限り】です。2015年旧モデルになりますが、今年度は後継機が出ませんでした。
しかし、上で紹介したCV-F120-W と較べて、特定の部分で旧機種の方が優秀な部分があります。
それは、旧モデルの場合、空気清浄機としての機能が付属することです。性能的にも、PM2.5のような微粒子に対応できるHEPAフィルターという高性能フィルターを搭載しており優秀です。
もちろん、空気清浄機(専用機)と較べると、ニオイセンサーのみで、ホコリセンサーが感知できない(したがって、タバコや食べ物の臭いは感知できても、粒子である花粉を感知して自動運転することはできない)点などで劣ります。
ただ、2万円前後の低価格の空気清浄機並の機能は持ちますので、コストパフォーマンスは高いといえます。フィルターも5年交換不要です。
2015年発売と言うことで、価格は下位機種よりも安いです。その他の機能は変わらないため、空気清浄機能が欲しい方以外も、価格面でこちらの機種を選んで良いでしょう。
消費電力:275W
除湿量: 9リットル
静音性:46デシベル
サイズ:高さ534mm×幅360mm×奥行210mm
センサー:3D温度センサー
タンク容量:約3.0L
MJ-100LX-W は、シャープ社のコンプレッサー式の除湿機です。
適応面積は、木造11畳、洋室17畳まで対応可能な、標準的なパワーの除湿乾燥機です。
除湿量は、1日9リットルと標準的なスペックで、消費電力もコンプレッサー式のため275Wと低いですが、たのコンプレッサー式に較べるとわずかに電力は多めです。
衣類乾燥機能は、一方で、かなり面白いと言える機種です。同社のエアコンにも搭載される3Dムーブアイセンサーを搭載し、前方529エリアの温度状況をふまえて、ピンポイントで乾いていない洗濯物に送風されます。
上図のように、洗濯物を広範囲に部屋干しする場合には、「この機種が最強」と言えます。衣類は6kgまで一度に乾燥可能です。一方、乾燥にかかる標準時間は非公開です。いずれにせよ、仕組み上、広範囲の洗濯物に対応する機種のため、さほど高速ではないでしょう。
一方、パナソニックのナノイーに相当するようなイオン放出機能は搭載されません。
以上、三菱の除湿機の紹介でした。除湿機としての力は並ですが、センサーの力で、広範囲の洗濯物に対応できる点は、衣類乾燥除湿機として良い部分だと思います。まとめ洗いをして、大量に部屋で乾かす方は、この機種が選択肢の1つです。
消費電力:385W
除湿量: 11リットル
静音性:48デシベル
サイズ:高さ534mm×幅360mm×奥行210mm
センサー:3D温度センサー
タンク容量:約3.0L
MJ-120LX は、シャープ社のコンプレッサー式の除湿機です。適応面積が木造14畳、洋室21畳までと、先ほどの機種よりも出力を上げた製品です。
除湿量も、1日11リットルと上昇しており、リビングでも対応できるパワーを持ちます。ただ、消費電力はコンプレッサー式としえは相当高いといえる385Wです。
下位機種同様に、3Dムーブアイセンサーは魅力ですが、電気代を考えると、コンプレッサー式のメリット性が削られている気もします。
消費電力:390W
除湿量: 15.5リットル
静音性:48デシベル
サイズ:高さ594mm×幅372mm×奥行281mm
センサー:3D温度センサー
タンク容量:約4.7L
MJ-120LX は、シャープ社のコンプレッサー式の除湿機の超ハイパワー機種です。適応面積が木造19畳、洋室29畳までと、かなり先ほ出力が高い製品です。
除湿量は、1日15.5リットルとここまで紹介した機種のなかでも最も高く、家中をカバーできそうなパワーを持ちます。消費電力も、パワーが強い割に、下位機種とかわらない390Wです。
この点で、良い機種のように思いますが、ハイパワーで乾燥させるタイプなので、3Dムーブアイセンサーが未搭載です。そう考えると、強力な除湿機としては、次に紹介するコロナの方が魅力的なように思います。
14・コロナ・CD-H1815(TE) [エレガントブラウン]
15・コロナ・CD-H1815(AE) [エレガントブルー]
¥35,799 Amazon.co.jp (6/2執筆時)
適応面積:加湿:木造 〜20畳/洋室 〜40畳
消費電力:195W
除湿量: 16リットル
静音性:40デシベル
サイズ:高さ570mm×幅365mm×奥行202mm
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約4.5L
CD-H1815は、コロナ社コンプレッサー式の最上位機種です。
適応面積は、木造20畳まで、洋室40畳までと適応面積が広いハイパワー機です。パナソニック社のハイブリッド式を上回り、最高性能と言えます。
除湿量も、16リットルと圧倒的で、水タンク容量も4.5Lと大きめです。加えて、消費電力の点でも、こちらのほうが195Wと圧倒的に低いです。なお、消費電力が低いのは、この機種が、省エネ性能の高いDCモーターを採用することで、かなりの効率の良い運転を実行できているからです。
衣類乾燥機能は、2キロの洗濯物の乾燥に46分と業界最高水準のスピードです。ただ、衣類乾燥時は、搭載される300Wのヒーターを別に使う方式のため、実際に必要な消費電力は195W+300Wである点に注意です。
ルーパーはパナソニックの上位機種同様に、上下左右にスイングする機構です。ただ、風の角度から言えば、衣類乾燥はパナソニックのハイブリッド方式の方がより多い点数を乾かせるでしょう。また、除臭に効果的な、ナノイーなどのマイナスイオン発生機能は付属しません。
そのほか、この機種は湿温度センサーが搭載されているため、自動運転ができる機種です。それは東芝やパナソニックの機種と同じですが、こちらはさらにデジタル表示で湿度が具体的に表示されます。例えば、そのため、60%という喉に優しいとされる適湿を維持することなどが比較的容易です。
静音性の点では、強運転で50デシベルと決して静かではありません。ただ、こちらは静音モードが搭載され、パワーを落として、40デシベル以下に落としてさせることができます。
ただし、コンプレッサー式ということで、低温度の状況は不得意です。冬だと室温5度以上はないと、除湿機能は効果を発揮しません。反面、夏限定と言うことならば最強の除湿機と言えるでしょう。
後編に続く!
最新除湿機で電気代や性能面でおすすめと言える機種は結論的にこの機種!!
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