ジンバブエ最大の日刊紙「ザ・ヘラルド」は先日のコラムでは、アフリカの韓国愛を表現したアフリカ連合(AU)議長の言葉を次のように引用した。「韓国とアフリカの国々はほぼ同じ時期に独立したが、50年間に成し遂げた業績は違う」。貧困脱出が急務となっている大多数のアフリカの国々にとって、弱小国として独立し、戦争と政治的混乱を乗り越えて急成長を成し遂げた韓国ほど教科書的な国はないというのだ。
これらの国々もある程度、経済的成長を達成すれば、次は政治的・社会的熱望が強まるだろう。朴大統領が訪れたケニアを例に取っても、国家非常事態が宣言された状態にあり、コンゴ民主共和国やモザンビークなども政情が不安だ。比較的安定しているルワンダ・タンザニアも開発独裁に対して国内外の懸念がある。これらの国々の民主化についても、成功した韓国のモデルは参考になるだろう。
しかし、アフリカの韓流が次章でもまだ教科書になれるかどうかは確信がない。低成長の沼に陥った経済、世界最低水準の出生率、ますます効率が下がっている政治リーダーシップなどが変わらなければ、韓国は「教科書」どころか「反面教師」になってしまうかもしれない。韓国政府が華々しく発表した今回のアフリカ訪問の成果のベースには、韓流の未来が今、何をどうするかにかかっているという切迫した状況があるが、実はそれこそ表に出して掲げなければならない旗印なのだ。