今月初め、ルワンダの日刊紙「ザ・ニュー・タイムズ」には在外韓国人画家オ・ヨンスク氏が首都キガリで開いた個展のニュースがかなり大きく掲載されていた。展示が行われたホテル「オテル・デ・ミル・コリン」は22年前に100万人が犠牲になったルワンダ虐殺で、フツ族の副支配人がツチ族約1000人をかくまった所だ。映画『ホテル・ルワンダ』の舞台としてもよく知られている。開幕レセプションには文化省・青少年省・通商省など主要部門の閣僚が来た。この展示会はアフリカにおける韓国の地位を示す一端だ。
朴槿恵(パク・クネ)大統領の先日のアフリカ訪問をきっかけに、アフリカ内の韓流の実態を見てみると、その幅は予想よりも広く、現地住民に与えた影響も大きかった。ヨーロッパでは韓流が「新しい文化」であり、アジアでは「隣人の新たな面の発見」であるとすれば、アフリカには「ジャンルを問わない教科書」というところだろうか。コンゴ民主共和国の農村「チュエンゲ」で、新しい車道をきれいに整備し、丈夫な堤防ができた村のあちこちには韓国国旗「太極旗」や、韓国の地域開発運動「セマウル運動」を象徴する「セマウル旗」がなびく。壁にはグラフィティー(落書きアート)のようにセマウル旗が描かれ、住民たちは「セマウル」と書かれたベストを着て歩いている。2011年、韓国政府がセマウル運動による開発方式を伝えてから4年にして、貧しい農村がミネラルウォーターを販売して金を稼ぐ自給が可能なコミュニティーに変わり、住民たちは「セマウル信者」になった。
同国の東側にあるタンザニアは「医療・観光韓流」ブームに沸いている。韓国国際協力団が運営するチャニカ母子保健病院が今年4月に着工された時、母親や新生児の死亡率を引き下げられると期待した住民たちは踊って喜んだ。世界的な観光地セレンゲティ国立公園の古びた観光案内センターも韓国が新しくする。サバンナの雄大さに韓国的な建築美を融合させたデザインに生まれ変わって再来年ごろ、お目見えする予定だ。