京都・福知山市長に大橋氏 現職破り初当選
任期満了に伴う京都府福知山市長選が12日投開票され、元府議で新人の大橋一夫氏(62)が、3選を目指した現職の松山正治氏(78)=自民、公明推薦、民進支持=を約9500票差で破り、初当選を果たした。
2期8年の松山市政への評価が問われた。市内を襲った台風18号(2013年)と府北部豪雨(14年)後のまちづくりのほか、今春開学した福知山公立大の運営や行財政の効率化などが争点となった。
政党の支援を受けない大橋氏は市の行財政運営を批判し、転換を訴えた。「経営力のある市政づくり」を掲げ、新たな観光戦略や中小企業支援策などで地域経済の活性化を訴えた。立候補表明は告示3週間前だったが、府議を8期務めた父から引き継いだ後援会を中心にした選挙活動で大きく支持を伸ばした。
松山氏は、同大学の開学や水害対応など2期目の実績を強調し、3党の国会議員が応援に駆けつけたが、高齢を不安視する声もあり、支持に広がりを欠いた。
当日有権者数は6万3114人。投票率は53・66%(前回54・72%)。
▽開票結果(選管最終)
当 21493 大橋 一夫 無新
11962 松山 正治 無現
・大橋 一夫氏(おおはし・かずお)政治団体幹事(府議、関西広域連合議会議員、裁判所職員)立命館大卒、福知山市北羽合
【 2016年06月12日 23時11分 】