海上自衛隊と米印両海軍による共同演習「マラバール」が10日始まり、米軍佐世保基地(長崎県佐世保市)に入港した海自や米海軍、インド海軍の艦船が報道陣に公開された。米第7艦隊副司令官のブライアン・ハーレイ海軍少将は同基地での合同記者会見で、「広範囲にわたり複雑で非常に高度な戦闘演習になる。訓練を通じて同盟関係と技量を向上させたい」と述べた。

 訓練は沖縄東方海域やフィリピン海で17日まで実施され、海自大型護衛艦「ひゅうが」や米空母「ジョン・C・ステニス」、インド海軍のミサイルフリゲート艦などが参加。海上パトロールのほか潜水艦を探知、追跡する対潜水艦戦訓練も行われる。南シナ海や東シナ海に進出する中国海軍をけん制する狙いがある。