ペルー大統領選 決着 市民から両候補の協力期待する声

ペルー大統領選 決着 市民から両候補の協力期待する声
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大接戦となっていたペルーの大統領選挙は、ケイコ・フジモリ氏が敗北を認め、ペドロ・クチンスキー元首相の勝利で決着し、市民からは両候補が選挙戦での対立を乗り越えて協力していくことに期待する声が上がっています。
ペルーの大統領選挙の決選投票は開票がほぼ終了し、得票率はクチンスキー元首相(77)が50.12%、フジモリ元大統領の長女、ケイコ・フジモリ氏(41)が49.88%と、差が僅か0.24ポイントの大接戦となりました。

フジモリ氏は10日、首都リマで会見し、「民主主義の精神に従って開票結果を受け入れる」と述べて敗北を認めました。

これを受けて、クチンスキー氏はツイッターで、「ペルーのために、共に精力的に働きましょう」と呼びかけて、今回の選挙で2つに割れた国民の融和を図る姿勢を示しました。

開票から5日たって、ようやく新大統領が決まったことについて、クチンスキー氏に投票したという21歳の学生は、「とても時間がかかりましたが、クチンスキー氏の事実上の勝利宣言も、フジモリ氏の敗北宣言も、未来のことについて話していたので安心しました」と話していました。

また、70歳の日系人の男性も「敗北宣言でフジモリ氏が相手の幸運を祈るとしたのはとてもよかった。彼女はすでに準備万端なので、5年後の選挙にも立候補してほしい」と話し、市民からは両候補が選挙戦での対立を乗り越えて協力していくことに期待する声が上がっています。