50歳元事業部長が着服1億1500万円
外部業者に架空請求させる 税務調査で発覚 懲戒解雇
北海道放送(HBC)は26日、外部業者に架空請求させ経費約1億1500万円を着服したとして、メディアビジネス局の元事業部長の男性(50)=4月から同局付=を懲戒解雇したと発表した。
HBCによると、男性は2008〜11年に同社が主催した計4回のゴルフイベントと、昨年2月の「さっぽろ雪まつり」で、札幌市内の計3業者に「駐車場代」などの名目で経費を架空請求するよう指示。業者への入金から計約1億1500万円を着服したという。
男性は1999年にゴルフイベントの専任担当者として採用され、長年、1人で事業を担当。13年6月に事業部長に昇進した。今年2月の札幌国税局の税務調査で不正行為が発覚し、男性は同社の調査にも不正を認めたという。
HBCは今後、男性や業者への刑事告訴も検討する。【野原寛史】