日米印の合同演習始まる 佐世保にインド艦船入港 [長崎県]

海上自衛隊の隊員が出迎える中、接岸するインド海軍の艦船=10日午前5時40分
海上自衛隊の隊員が出迎える中、接岸するインド海軍の艦船=10日午前5時40分
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 海上自衛隊と米国、インド両海軍の合同演習「マラバール」が10日始まり、長崎県佐世保市の佐世保港にインド海軍の艦船4隻が入港した。14~17日、沖縄東方海域で演習を行う。3カ国の連携強化で、海洋進出を進める中国をけん制する狙いがあるとみられる。

 マラバールは、米印両海軍が1992年からインド洋や日本近海で実施。日本は2007年に初めて参加した。3カ国合同演習は3年連続5回目。海上演習には、海上自衛隊のヘリ搭載型護衛艦「ひゅうが」や米海軍の原子力空母ジョン・ステニスなど3カ国の艦船計11隻、約8千人が参加し、戦術全般や捜索救難などで連携を図る。

 共同記者会見で、中国の南シナ海での人工島造成についてインド海軍東部艦隊のスニール・ボカレ司令官は「海全体の自由や規律を守ることが訓練目的の一つ。いかなる状況にも対処できるよう共に訓練する」と話した。

=2016/06/10 西日本新聞=

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