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2016年06月08日 08時02分 UPDATE

中国「ネット工作」も人海戦術 1件「9円」の投稿部隊が世論誘導 (1/4)

中国ではネット上の世論誘導でさえ、人海戦術で行われている一端が明らかになった。書き込み1件ごとにわずかな報酬を得る「歩合制」のような賃金で働く学生もいるとされる。

[産経新聞]
産経新聞

 やはり世界最大の人口と労働力を擁する国家である。中国ではインターネット上の世論誘導でさえ、人海戦術で行われている一端が明らかになった。米国大学の研究チームの調査では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで年間5億件近くもの「書き込み」が政府が関与する人物の手によって行われているという。書き込み1件ごとにわずかな報酬を得る「歩合制」のような賃金で働く学生もいるとされ、中国・電脳インテリジェンスの最前線は、地道なカキコで成り立っているのか!?

謎の情報工作集団「五毛党」

 米ハーバード大のデータ分析研究チームの報告が話題を呼んでいる。中国政府が報道や情報の統制をするため、SNS上で年間、約4億8800万件もの「カキコ」をしていたことが分かったからだ。米CNNが伝えた。

 中国当局はグーグルやフェイスブック、ツイッターのようなソーシャルメディアを日常的にチェック。当局にとって、都合の悪いキーワードが拡散していないか厳しい監視の目にさらされている。

 ネット監視の担い手として「五毛党」と呼ばれるネット情報工作集団の存在がよく知られている。

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