【ニューヨーク=稲井創一】米西部ネバダ州ラスベガスとカリフォルニア州ロサンゼルスを結ぶ高速鉄道の建設を計画している米民間企業エクスプレス・ウエストは8日、中国企業連合との合弁を解消すると発表した。エクスプレス社は別のパートナーを募り、鉄道計画を進めるとしている。
エクスプレス社は発表文の中で、合弁解消の理由について、中国側の要因で計画推進に必要な認可取得が厳しくなり、計画通り工事を進めることが難しい点を指摘している。一方、新華社電は「エクスプレス社が一方的に計画中断を通告してきた」として、中国側は詳細な説明を求めていると報じている。
同路線は昨年9月の習近平国家主席の訪米直前に、エクスプレス社と中国国有鉄道会社「中国鉄道総公司」が率いる中国企業連合との合弁事業として推進することが明らかになっていた。計画では今年9月にも着工する予定だった。