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【上海ディズニー】
家族そろって列に割り込み、ニセ入場券、乱雑で適当なランチ…試験営業ではトラブル続き 開園まで1週間 「夢と魔法の国」は波乱含み
往来する入場者で大混雑している狭い通路でも、複数のベビーカーをドンと止めて、自分たちは人気キャラクターの絵をバックに長時間、記念写真撮影に興じる家族連れ。その脇で混雑する人の流れに逆らいながら、折りたたみのイスに座って休む高齢者もいた。
こうした問題について地元紙記者は、「人に迷惑をかけてはいけない、という日本人のような発想は中国では薄く、割り込みや通路をふさいだりする行為は中国ではどこでも普通にあること。ディズニーランド内だから特に指摘されるのかもしれないが、入場者の99%は中国人どうしで問題はない」と弁明している。
加えて、平日で1人370元(約6200円)、週末などは499元の入場券が、ネットで10倍前後の高値で転売され、並ばずに特定のアトラクションに乗れるファストパスまで250元で転売されるなど“ダフ屋”が横行。ニセ入場券でトラブルも起きている。
場内の食事も今後、問題になりそうだ。中国式建築がひときわめだつ高級レストラン「漫月軒」は最低でも1人数百元(数千円)からと、一般の家族連れにはつらい価格設定になる。