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一方、8日午後10時ごろから9日午前3時ごろにかけ、ロシア軍の駆逐艦や補給艦など3隻が、久場島と大正島の間を南から北へ抜けていくのも確認された。ロシア軍艦がこの接続水域を航行するのは初めてではないものの、防衛省は中国軍艦の動きとタイミングが重なったことから関連性を分析している。
中国の安全保障政策に詳しい専門家は、ロシア軍艦が先に接続水域に入った点に注目。「中国が領有権を主張する海域近くに、ロシア軍艦に続いて海自の護衛艦が向かった。中国はそこに反応したのではないか」と、北京の日本大使館に駐在した元海上自衛官で、現在は東京財団研究員の小原凡司氏はみる。
菅官房長官は、ロシアに対して外交ルートを通じて注意喚起したことを明らかにした。中国、ロシアの軍艦とも領海侵入はなかった。
自衛隊の制服組トップの河野克俊統合幕僚長は9日午後の会見で、「万一、領海に入った場合はそれ相応の対応をする」と語った。その上で、「海上保安庁で対応できない場合は、海上警備行動発令の上で自衛隊が対応する」と述べた。
*内容を追加します。
(久保信博、石田仁志)
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