神奈川県綾瀬市は、市内に所在する海上自衛隊厚木基地と、災害派遣された隊員の家族を支援する協定を結んだ。育児や介護を後押しし、派遣隊員が任務に専念できる環境を整える。
協定は5月17日付。市が10日、市議会基地対策特別委員会に報告した。同様の協定締結は、陸上自衛隊と駐屯地が立地する自治体間で進んでいる。
対象は、市内に住む第4航空群所属の隊員家族など約600世帯。大規模災害などに派遣された隊員の留守家族に対し、市が安否確認や子どもの一時預かり施設の情報提供のほか、介護や健康の相談に応じる。
市基地対策課が窓口となって支援の希望内容を確認し、子育て支援課や高齢介護課が既存の住民サービスを提供する。市によると、海自側から提案があった。厚木基地が立地する大和市も、同様の協定を結ぶ方針だ。
第4航空群所属の隊員は、熊本地震や東日本大震災の被災地に派遣されている。
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