アフガニスタン駐留米軍 対タリバンで任務拡大

アフガニスタン駐留米軍 対タリバンで任務拡大
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アメリカのオバマ大統領は、アフガニスタンで反政府武装勢力タリバンに対する攻勢を強めるため、現地のアメリカ軍部隊に、新たに戦闘任務につくアフガニスタン軍への同行を認めることなどを決め、治安情勢の悪化でアメリカとして再び関与を迫られたかたちです。
アメリカ・ホワイトハウスのアーネスト報道官は10日、アフガニスタンの治安情勢の悪化を受け、オバマ大統領が現地に駐留するアメリカ軍部隊の任務を拡大させることを決定したと明らかにしました。

具体的には、反政府武装勢力タリバンに対する攻勢を強めるため、アメリカ軍の駐留部隊に対し新たにタリバンとの戦闘任務につくアフガニスタン軍に同行して助言することや空爆などの支援を強化することを認めるということです。オバマ大統領はアフガニスタンでの戦争を終わらせるとした公約の下、2年前の2014年末に現地駐留部隊の戦闘任務を終了させ、その後の支援は一部の特殊部隊への助言などに限定するとともに、ことし中に部隊の規模を9800人から5500人に減らす方針を示しています。

今回の任務拡大についてホワイトハウスのアーネスト報道官は「あくまで助言と支援であり戦闘任務ではない」と述べ、戦闘任務に戻るわけではないと説明しています。一方でアメリカ軍内部では部隊の規模や役割を強化すべきだという意見も根強く、治安情勢の悪化でアメリカとして再び関与を迫られたかたちです。