平和への思い「これがオバマさんの4羽」
原爆資料館、一般公開始まり、多くの人が訪れる
先月27日に広島を訪れたオバマ米大統領が自分で折った折り鶴4羽と芳名録に残したメッセージの一般公開が9日、広島市中区の原爆資料館で始まり、一目見ようと朝から多くの人が訪れた。公開は8月31日まで。
オバマ氏は資料館を訪れた際、出迎えた小中学生2人に1羽ずつ折り鶴を手渡し、「少し手伝ってもらったけれど、私が作りました」と話したという。さらに「核兵器のない世界」への思いを芳名録に記し、別の2羽を置いて見学を終えた。
館内では、紫外線を防ぐガラスケースの中に、ピンクや赤、青地の和紙で折られた鶴4羽とメッセージ、広島訪問時の写真が説明文と共に展示された。来館者はガラスケースをのぞき込み、写真を撮っていた。
三重県から旅行で来たパート従業員、内田あつみさん(59)は「平和に対する思いの強さを感じた。オバマさんの鶴がきっかけで、多くの人が平和に関心を持てばいいと思う」と話した。【竹内麻子】