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 全国17都府県のコンビニエンスストアの現金自動出入機(ATM)から約18億6千万円が一斉に引き出された事件で、神奈川県警は11日、偽造カードを使って現金を盗んだとして、20代と30代の男2人を窃盗容疑で逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

 大規模な組織的事件の実行役を担った「出し子(引き出し役)」とみられ、県警は事件の解明を進める方針。

 捜査関係者によると、20代の男は5月15日、同県大和市内のコンビニATMで、白色無地の偽造カードを利用し、11分間で19回にわたって現金百数十万円を引き出した疑いがある。30代の男は同日、横浜市内のコンビニATMから3分間で5回にわたって数十万円を不正に引き出した疑いがある。

 これまでに、警視庁と愛知県警が「出し子」とみられる3人の男を逮捕したことが明らかになっている。