【囲碁】井山7冠に囲碁棋士初の総理大臣顕彰
2016年6月11日6時0分 スポーツ報知
政府は10日、囲碁界史上初の全7冠同時制覇を達成した井山裕太7冠(27)=棋聖、名人、本因坊、王座、碁聖、天元、十段=に内閣総理大臣顕彰を授与すると発表した。菅義偉官房長官は「日頃のたゆまぬ精進によって7冠制覇の偉業を成し遂げ、伝統的な文化である囲碁の普及・振興を通じ、わが国文化の向上・発展に貢献した」と授与理由を説明した。囲碁棋士としては初の快挙。
井山7冠は同日、都内ホテルで開かれた「7冠を祝う会」に出席。謝辞で「7冠は無理かな、と思ったこともありますが、皆さんに恩返しすることができました」と御礼を述べつつ「厳しい戦いの連続が自分の力になっています。これからも自分の信じる一手を打ち続けていきたい」と宣言した。
来賓として出席した将棋の羽生善治3冠(45)は「将棋も囲碁も長い歳月にわたって活躍できる世界。さらに強くなって飛躍して、囲碁の歴史を現在進行形で見せて楽しませていただけるよう、頑張ってください」とエールを送った。