被災地に元気を 被災者みずから育てたバラが見頃

被災地に元気を 被災者みずから育てたバラが見頃
k10010553091_201606111214_201606111215.mp4
東日本大震災の津波で、大きな被害を受けた岩手県陸前高田市で、津波で姉と弟を亡くした男性が被災した人たちを元気づけようと、自宅の庭に植えたバラが今、見頃を迎えています。
岩手県陸前高田市小友町に住む高澤豊さん(56)は、震災の津波で近くに住んでいた姉と双子の弟を亡くしました。

津波で自宅を流された高澤さんは震災の翌年、前の家からおよそ5キロ離れた高台に自宅を再建し、被災した人たちを元気づけようと庭にバラを植えました。庭には26種類のバラが植えられていて、赤やピンク、黄色など色とりどりの花が今、見頃を迎えています。

高澤さんは大勢の人にバラを楽しんでもらおうと、去年から庭を開放していて、訪れた人がゆっくり時間を過ごせるよう朝から準備に追われていました。高澤さんは「被災した人に庭に来てもらい、一緒に話をして心を和ませてくれればうれしいです。多くの人に来てもらうことで亡くなった姉と弟の供養になると思います」と話していました。