NYに「モハメド・アリ通り」登場

NYに「モハメド・アリ通り」登場
k10010552911_201606110713_201606110731.mp4
アメリカ・ニューヨークでは、今月3日亡くなったプロボクシングの元世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ氏の功績をたたえて、中心部の通りにアリ氏の名前が付けられました。
モハメド・アリ氏の名前が付けられたのは、ニューヨーク、マンハッタンにある競技場のマディソン・スクエア・ガーデンに面した西33丁目通りです。アリ氏が亡くなったことを受け、その功績をたたえるため、ニューヨーク市が一時的な措置で名付けたもので、「モハメド・アリ通り」と書かれた標識が新たに取り付けられました。

通りに面したマディソン・スクエア・ガーデンは、アリ氏が8回にわたって試合を行った場所です。特にベトナム戦争への徴兵拒否で剥奪された世界王座を奪還するため当時、無敗だったジョー・フレージャー氏に挑戦した1971年の試合は、アリ氏が敗れたものの「世紀の対決」と呼ばれ、多くの人たちの記憶に刻まれています。モハメド・アリ通りは今後、ニューヨーク市議会の承認が得られれば、正式な名前となるということです。

アリ氏に会ったことがあるという60代の女性は「彼は偉大なボクサーであるとともに、信念を貫いた人でした。これからもいつも心の中にいます」と話していました。アメリカ各地では、偉大なスターをしのぶため、この週末から来週にかけて、ウィル・スミスさんがアリ氏を演じた2001年の映画「アリ」が再上映されることになっています。