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第163話 最強親子の一日・ミナトの趣味
すいません、ずいぶん遅くなりました。
空間歪曲で作り出した、縦横にかなり広い部屋。
『研究用エリア』の一角であるこの部屋で、今正に僕は実験を始める所だった。
目の前には、室内なのに地面が広がっている。今日みたいな実験のために作っておいた、植物生育実験用のスペースだ。敷き詰めてあるのは、何の変哲もない普通の土。
そこに、大豆みたいな形と大きさの植物の種を一つ、めり込ませるような感じで埋める。んでもって、ポケットに入れておいた小瓶を取り出し、中に入ってる薬品をかける。
そのまま待つこと5秒。異変はすぐに起きた。
土にめり込んで3分の2くらいが見えなくなってしまっていた種が発芽し、根を張り、茎を伸ばしてぐんぐん大きくなっていく。すぐに茎は幹になり、茶色い木の皮が表面に見られるようになり、そこから枝が伸びて葉が茂る。
発芽から一分もしないうちに、電信柱くらいの大きさと太さがある木になった。
「……んー、思ってたよりちょっと細いな。要改良か」
「………………」
隣で唖然としている母さんの顔がちょっと面白い。
こうなることが予想できなかったわけじゃないけど、母さんと絡むと大抵僕が突っ込みに回って唖然とさせられたり疲れさせられる方になるから、少し新鮮な気持ちだ。
さて、そんな母さんへのフォローは後にして……僕は反対側のポケットに入れていたケースからさらに何種類かの種を取り出し、同じようにする。
地面に埋めて、薬品をかけて、成長させる。
そしてやっぱり同じように急成長し、瞬く間に成木になった。全部違う種類の。
それが全部育ち終わって、即席の並木みたくなったところで、ようやく母さん再起動。
「ミ、ミナト? これも、あなたの発明品なの?」
「うん。ほら、アトランティスで同じようなの見せたでしょ? アレの応用」
アロエ系薬草を数十秒で成長させた薬とか、一晩で成木になって根と枝と実でカレーの材料が揃う変な木とか。その応用だから、この1日2日でさっと作れた。
もっとも全部で5本育ったこれらの樹は、薬草として使ったり、収穫して食材にしたりする目的の植物じゃないんだけどね。もっと別の用途だ。
5本のうち、最初に植えた木は、建材や家具作り用の材木にするための木だ。けど、幹が思ったより太くならなかった。時間かけて生育させればいけるかな?
2本目は、育ったと思ったらあっという間に枯れて乾いた。しかし失敗したわけじゃなく、コレが予定通りの生育の形なのだ。何せコレ『燃料用』の樹だから。
松っぽい葉っぱが茂って枯れて、松ぼっくりなんかも結実し、落ちた。
幹の部分も切り倒して解体して、葉や松ぼっくりと一緒に火にくべれば、よく燃える。乾いてるから乾燥させる必要も全然ない。野宿とかでたき火をしたいけど燃料がない、みたいなシチュエーションの時に活躍するだろう。
これは現時点でも十分及第点だな。これ以上大きくすると、枯らした時に強度不足で逆に危ないかもしれないし。
3本目、幹の太さが麺棒くらいで、高さが人の背丈くらい。そして枝がやたら多くて長く、色んな方向に伸びている。幹や枝の表面は、凹凸がほとんどなくて滑らかだ。
「コレは何のための木なの?」
「洗濯物とか干す時に便利そうでしょ?」
「………………」
何その目。
さて4本目。これは見た目一発、何の用途に使うものかってのがわかる。
「……生垣?」
「生垣」
そう、どう見ても『生垣』。天然の。
庭先に植えて肥料代わりの薬をふりかける。たったそれだけで生垣の出来上がり。もっと大きくすれば防風林や防砂林にもなるし、すぐ育つから野宿とかの時にも使える。
で、5つ目。コレが一番、見た目からしてとんでもない。
何せ、茎も根も葉も全部……水晶みたいな透き通った物質で出来ているんだから。
ていうか、答え言っちゃうとコレ、全部ホントに水晶なんだけどね。
成長の途中までは、見た目は普通の植物と同じように育つ。しかしその最中、地中の珪素やら何やら、成長に必要な物質=ガラスの主な材料を吸い上げて成長していく。ただし、それらは成長の過程で触媒みたいな感じで使われ、消費はされずに蓄積していく。
そして一定以上に育つと、急激な化学変化によって樹木全体を構成する物質全てがガラスに置き換わる。天辺から凍りついていくかのように姿を変化させ……最終的には内部の有機物全てが排出されて、木の形をしたガラスだけが残るわけ。
そのままでもインテリアとして使えるけど、やめた方がいいかも。計算では、細胞組織をガラスに置き換えるからなのか、ちょっと強度に難があるから。
溶かせばガラスの良質な材料になる。そっちをメインの用途にすべきだろうな。
「1本目以外は十分実用に足る感じに仕上がったかな。強いて言うなら、最後のガラスの木にはまだ改良点があるか……コストパフォーマンスとか考えてもう少しやるか」
「コスト、って……ミナト、あなたもしかしてコレ売る気?」
「え? あーまあ、後でエルクやナナやノエル姉さんと相談してみて、市場に流しても問題なさそうなら、姉さんの商会で取り扱ってもらうのもありかな、って思ってるけど」
姉さんにはいつも世話になってるし、たまには孝行するのもいいかな、と。
ノエル姉さんの商会はかなり手広く商売してるから、多分その中に、家具や建築資材を扱う部門もあると思う。もしかしたら、建築そのものを行う部門もあるかも。
それなら、建材用の木やら何やらの仕入れに役立てるかも。マルラス商会なら、どこかに何かの事業用にキープしてる土地とかあるかもしれないから、そこでこんな感じで木材を育てれば、素早く大量に資材が収穫できるようになるだろうし。
あーでも、コレ種も肥料の魔法薬も特別性だから、そのへんちょっとコストかかるかもだな……材木とかがそもそもどの程度の値段で取引されてるのかも重要か……。
それ以前に、仮に採算が取れる値段だったとしても、あまりこの方法に頼りすぎても、仕入先との関係とか色々問題あるかもしれないし……まあ、その辺は姉さんたちならうまくやるだろう。商売に素人の僕が考えても仕方ない。
……世間一般的にこういうのを『丸投げ』と呼ぶような気がしなくもないけど、実際に僕が考えても無駄で、姉さん達専門家に任せたほうが安全・確実なので気にしない。
「まあ、その前に確実にノエルが頭抱えて悩むような事態になると思うけどね」
「そうかな」
「そうよ」
はあ、とため息混じりにそんなことを言う母さん。……かもね。でも、やる。
「しかし、こんなもんをポンポン作ってるわけ? エルクちゃんがミナトの『否常識』っぷりについて語る時にものすごく疲れた感じになる理由がわかった気がするわね……」
「いやあ、いつもはもっとゆるやかだよ。多分、きっと、もしかしたら」
「全然自信ないわけね」
うん。
けど、ここ最近は特にハイペースだっていうのは本当のことだ。何せ、『アトランティス』でしこたま仕入れた新技術やらマジックアイテムやら何やら、僕の知的好奇心を刺激するスパイスがわんさかあるんだから。
そこから更に既存の魔法技術や僕個人の研究データを組み合わせて開発に着手、もしくは開発計画を練っている新魔法やマジックアイテムの数はすでに300を超えた。
多分これからもっと増えるだろうけどね。
しかしまあ、一度本格的にこれらのマジックアイテムについて今後どうするか考えなきゃいけないかもなあ。
基本的に自分、もしくは『邪香猫』のメンバーとかの身内で使うため、もしくは思いついただけっていう理由で作ったのがほとんどだけど、世に出しても大丈夫そうなので、それで兄さん・姉さん達の役に立てそうなのがあれば、一部解放してもいいかな……とかチラッと思ってたりする。
例えばダンテ兄さん。医者だし、新しい医薬品とか、医療用品とかに僕のマジックアイテムや魔法薬を使えるなら、技術提供を渋る気は無い。
似たような立場のウィル兄さんなんかも同様だな。
キーラ姉さんには、品種改良の野菜や穀物なんかで、お眼鏡に適う品質のものが作れれば喜んでもらえそうな気がするし、傭兵稼業のブルース兄さんなんかには……武器とか防具かな? いやでも、技術流出が心配だな……。
他にも、お世話になってる兄さんや姉さんはいる。ドレーク兄さんやアクィラ姉さん、ディア姉さんにシエラ姉さん、あとは最近お世話になったフレデリカ姉さんに……お世話になったっていうか、同類のミシェル兄さん。
彼ら彼女らの役に立てるなら基本的に僕は協力を惜しむ気はないのだ……一部技術提供したら面倒そうなことになりそうな人もいないでもないけど。
まあ、役に立つっつってもそうしょっちゅう会えるような面子でもないから、意見とか聞こうと思っても感嘆には聞けないんだけどね。
今並べた兄・姉達の内、ドレーク兄さんを始め王都在住の面子は多いし、漏れなく全員要職についてる。騎士団総帥に魔法大臣、大病院の医者に生物学者に王城総料理長。あと、王都じゃないけど監査何とか(長くて忘れた)。
それにディア姉さんとシエラ姉さんは、僕らがサンセスタ島から戻って少しした後、また別の町に行っちゃったみたいだ。しばらく会えないだろう。偶然にどこかの町で出会ったりしない限りは。
……いいか、次に話す機会があった時で。
王都の面々は居場所はわかるけど、わざわざ手紙出してまで伝える用件じゃないし……そもそもドレーク兄さんあたりは、密偵だかなんだか放って僕の現状とか把握してるっぽいし。今もそうなのかはわかんないけども。
そうなると、すぐにでも伝えられるのは……いつもお世話になってるノエル姉さんと、今まさにこの船に乗ってるフレデリカ姉さん。近々帰るらしいから、速めに伝えよ。
そして、ミシェル兄さんか……よりにもよって、名前を出した途端にノエル姉さんが頭を抱えるような問題人物が一番近くにいて、技術提供の話を持ちかけられるとは。
まあいいか、ミシェル兄さんや師匠と絡むの楽しいし。
……そういや、ノエル姉さんとミシェル兄さんって、揃って『キャドリーユ三大問題児』の1人だったんだよなあ。
残り1人、誰なんだろ。今度聞こ。
なんてことを考えながら、今の超高速成長樹木の実験結果をタブレットで簡単にまとめていると……視線の横で、母さんが実験場所の一角に目を向けているのが見えた。
「ねえミナト、アレもこれから実験する奴? なんか面白そうなのとか、見たことないのとか一杯あるわね」
そこにあったのは、これから実験予定、もしくは実験がすでに済んで、でもまだ片付けてなくて一時的にそこに置いてある、僕の発明品の数々だった。
薬品からマジックアイテム、武器に至るまで色々ある。
「? まあ、僕の自作だから見たことないのはある意味当然だけど……見たい?」
「そりゃまあ、見たいといえば見たい」
「……後悔しない?」
「何それ? え、見ると呪われるの?」
いや、よく好奇心で見たがってた人はいたんだよ。そして見せたこともある。
無論、『邪香猫』のメンバーとか僕の関係者とか、見せても問題ない面子に対してだけだし、見せた場所はこの僕のラボじゃないけど。
けどその時って、一部例外を除いてみーんな……疲れた表情になって帰っていくんだよね。僕の好奇心から生まれた作品の数々のハチャメチャさ加減に疲れさせられて。
……いやでも……今回は大丈夫か。
母さんはどっちかっていうと、ノリにそのまま乗っかって楽しむタイプの人間だ。師匠やミシェル兄さんみたいな『例外』ほどじゃないけど、そこまで疲弊もするまい。
「念のため離れて見ててね。もしかしたら調整失敗で爆発するかもしんないし」
「うん、りょーかーい」
☆☆☆
①実演その1 殺人フリスビー
まず、上のトレーニングルームと同じスライムタイルの床から、擬態のゴブリンを十数体出現させる。選択の際に設定して、革や鉄性の鎧程度の装備をつけさせて。
そしてそこに僕は、直径30cmくらいの円盤型の、まさしくフリスビーみたいな『何か』を勢いよく放り投げる。投げる直前に、表面のスイッチを押して。
僕の手を離れ、擬態ゴブリンの群れの中に飛び込んでいった円盤は……次の瞬間、『ガシャン』と音を立てて変形した。
ハンバーガーみたいに上下に別れて、側面の真ん中の部分に隙間が出来た。そしてそこから、全方位に向けて小口径の魔力弾が連射される。
まるで歯車みたいに、円周の部分にずらりと並んだ魔力射撃用の砲門。そこから吐き出された魔力弾は、円盤そのものが回転してることもあいまって、前後左右360度全部をきっちりカバーしていた。
斉射はほんの1秒か2秒で終わり、ガチャン、と金属質な音と共に墜落する円盤。
後に残ったのは、蜂の巣状態できっちり全滅した擬態ゴブリンたち。それも、死亡したということで床に解けて消えていく。
ちなみに今の魔力射撃、射程距離を短く設定してるので、遠くに投げれば使用者には魔力弾丸は届かない。密集してる敵に向けて使うことを想定している。
一応僕も母さんも投げた瞬間にしゃがんでたけど、こっちまで届くことなくきっちり数m手前で消滅してた。……まあ僕と母さんなら、当たっても平気だっただろうけど。
「おっかない武器ねー……使いどころ選ばないと味方とか自分も巻き込んじゃうじゃない」
「敵しかいないところに投げ込んで使う想定だから。ちなみに回収されて解析されるのを防ぐために、実戦では使用後自爆するか手元に戻ってくるように設定するつもり」
「ふーん……でもネタ武器ね。あなた普通に殴った方が強いでしょ?」
まーね。
② 全国のお父さんの夢を叶える塗り薬
「あ、次薬品なんだ? どんな薬なの?」
「こんな薬」
言いつつまたタイル擬態をON。
次に呼び出したのは、大型の狼の魔物『ヘルハウンド』。
といっても、戦うために呼び出したんじゃない。
動作を『動かない』で固定し、その場で静止しているヘルハウンドの毛を一部、用意していたはさみで刈り取って丸刈りに。
そしてそこに、用意していた薬品を、スティックのりを塗る要領で塗布していき、そのまま数分待つと……さて、このへんでもう勘のいい人はコレの正体がわかっただろう。
数分後、すっかり根元まで刈り込んだはずの部分に……ほぼ元通りに毛が生えていた。
そう……コレ、毛生え薬である。
血流を促進し毛根を活性化させ、毛を高品質な栄養分を魔法薬として塗布・浸透させることにより毛を生やす。と同時に抜け毛を予防する。
ネタ的な思いつきの果てに作ってみた一品だ。その割には結構な完成度。
多分、抜け毛・薄毛に悩む世のお父さん達に結構売れると思う今日この頃。
「……意外とホントに需要あるかもね」
「でしょ?」
③ 炒めた食材が焦げ付かないフライパン
「……なんか一気にご家庭の便利グッズみたくなったわね」
「とりあえず思いついたものを何でも作ってみるタチなもんで」
確かにホームセンターで売ってそうな調理用品だけどさ、コレ結構仕組みはしっかりしてるんだよ? 効き目も確かだし。
熱に強い魔物『レッドスライム』の素材を材料にして作った特殊な合金で作ってあるため、食材が真っ黒に焦げてしまおうともフライパンには焦げ付かないのだ。もちろん、コレ使って料理を作っても味や品質に影響は微塵も出ない。
どんな火力、どんな料理法での料理に使おうともだ。
シェーンに手伝ってもらって実験した。思いつく限りのあらゆる方法で料理してもらって。
なお、その際に出来た料理は僕が責任持っておいしくいただきました。
プロ級の料理人であるシェーンにその性能を認められたこのフライパン、現在は派生製品である中華鍋その他色々な調理器具が、このオルトヘイム号の厨房で使われています。
一般に販売するとしたら、コレが一番現実的かもしんないな。
けど……やっぱり相場がわかんないから、ノエル姉さんに世話になるだろうな。あ、ターニャちゃんとかでもいいかも。こういう日用品の市場価格その他に詳しそう。
④量産が容易な特殊合金製の鋼線
「また変わったというか、毛色の違うものが出てきたわね……何コレ? 糸? 頑丈ね」
「鋼線ってやつだよ。針金より全然やわらかくてしなやか。ほとんど手触りは糸。金属だから少し冷たいけどね。でも……1本でも真剣の一撃を受け止められるくらいに強い」
コレ使って服なんか作れば、そこらの鎧よりは俄然頑丈な服が仕上がるし、武器として使えなくもない。へたな鉄の鎖より頑丈だから、鎖鎌に鎖の代わりにつければ軽量化になるし、糸鋸みたいにこれ自体を刃物に見立てて切断攻撃に使うことも出来る。
シンプルだけに、色んな分野に応用が利くいい素材だと思う。
それと、ここにはないけど、これの応用でもっと頑丈な超合金で作った糸や、魔力耐久性の高い魔法金属で作った糸なんかもあるんだけど……あれらはコストパフォーマンス的に流通には向かないだろうしなあ。
もしそれらで服とか鎧とか作ったら、かなり防御力高い仕上がりになるだろうな。ドレスとか礼服とかこれで作っとけば、暗殺防止とかにもなっていいかも。
☆☆☆
そんな感じでしばらくお披露目会が続き、僕は時間も忘れて母さんに僕の作品達を紹介していた。
ふと見ると、母さんが何だかすごく楽しそうに、嬉しそうに笑っているのが見えた。
僕が発明した品々が個性的で面白かったからか、それとも……紹介して実演したりしている僕が楽しそうだから見ていて嬉しくなったのか……どっちなのかはわかんないけど。
しかし、ホントに時間がたつの忘れて実験&実演タイムに熱中しちゃったな……何時間とか経ったんじゃないか? やば、お昼ごはんの時間過ぎちゃったかな? この後今日一番大事な、ってか大きな予定があるのに。
母さんと一緒に急いでラボを出て食堂に向かうと……
「おぉ、終わったのか研究とやらは? 丁度今昼食ができた所だぞ?」
とのシェーンのお言葉。よかった、間に合ったみたいだ。
昔以上に大人数の食事を作るのが得意になっているっぽいシェーンは、ターニャちゃんに手伝ってもらいながら、人数分の食器を用意し、料理の入った皿を並べていた。
いい匂いだ……うん。むしろジャストなタイミングだったわけか。
……しかし、ラボでかなり時間経った気がしたんだけどなあ……僕の気のせい? 時間感覚おかしかったかな? いやまあ、説明や実験に熱中してたあの状態で正確な時間感覚なんて、あってないようなもんだったかもだけど……。
……まさかとは思うけど、実演とかをてきぱきスムーズに進められる、サラリーマンのプレゼン技能的なやつの才能がここに来て僕の中で開花したなんてことは……あるわけないか。
ま、いいか別に。気にしても仕方ない。早く終わってた分にはいいことだし。そのおかげでこうして出来立ての料理が食べられるわけだからね。
不思議現象?を不思議がるのもいいけど、とりあえず今日、今はがっつり食べてしっかり食べないといけないだろうからね。余計なことは考えないことにしよう。
何せ午後、これから……(ちらっ)
「わー、やっぱりおいしそうねー! キーラが認めただけあっていい腕してるなーシェーンちゃんってば。ほらミナト、速く食べよっ! いっぱい食べて力つけないと……
……模擬戦なんてできないわよ?」
この世界最強の母に、いよいよ実力を見てもらう予定なんだから。
+注意+
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