戸松康雄
2016年6月11日03時00分
会津藩が新政府軍と戦った1868(明治元)年の戊辰(ぼしん)戦争から間もなく150年。地元の歴史研究家らが「会津にとって戊辰戦争は何だったか、改めて考える機会にしたい」と3年間の記念事業を企画している。11、12の両日、会津若松市文化センターで第1回展示会が開かれる。
主催は「会津戊辰戦争百五十周年事業実行委員会」(阿部隆一会長)。展示会「戊辰と明治展」では、1カ月に及ぶ戦いで荒れた町が復興する様子を示す資料や、旧会津藩の士族ら約2800人が家禄の支払いを求めて政府を相手に提訴し、1919(大正8)年に勝訴する裁判に関する文書などが公開される。
実行委事務局を務める簗田直幸幹事長(62)は「会津戊辰戦争は白虎隊の悲劇から『輝かしい敗北』というイメージで語られがちだが、なぜ戦わなければならなかったのか、戦後どのような思いで生きてきたのかを考えたい」と話す。
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