大阪府教育委員会が全国学力テストの結果を高校入試の内申点評価に活用する方針を示したことについて、下村博文文部科学相は10日の記者会見で、文科省の専門家会議で見直しを求める意見が大多数だったことを踏まえ、来年度以降の実施要領を改定して入試に活用できないようにする考えを明らかにした。
現在の実施要領は入試への活用を明確に禁止していないが、下村氏は来春入試での活用も、あらためて見直しを求めた。
ただ、現時点で取りやめれば学校現場に混乱を起こす可能性もあることから「本年度については混乱を防ぐ観点から府教委との協議には応じる」とする一方、「混乱が起きないなら(活用しないことを)徹底してもらいたい」と強調した。〔共同〕