谷亮子氏、不出馬「生活の党…」副代表。他党から挑戦も
「生活の党と山本太郎となかまたち」副代表の谷亮子参院議員(40)=比例代表=が9日、7月の参院選に立候補しない意向を小沢一郎共同代表(74)に伝えたことを明らかにした。2010年の初当選から6年後の決断だが、政界引退の意向はなく、他党からの挑戦も視野に入れている。
苦渋の決断を強いられても、谷氏は笑顔だった。参院議員会館の自室。現役時代を思わせるYAWARAスマイルで報道陣を出迎えた。「6年間全うできたことは大きな自信です。残念という気持ちも終わりという気持ちもなくて、次に進む一歩にしたいなと思います」。明るい口調で言った。
今月初めまで2期目への意欲を示していたが、野党による比例代表「統一名簿」構想が困難になったことを受け当選の見込みはないと判断。今月3日に小沢共同代表に意向を伝え、慰留されたが固辞。8日に再び結論として告げると「残念です」と返事があったという。
ひとまず党の選挙戦に協力する意向だが、任期終了後も党籍を維持するかどうかは検討中。22日の公示前に他党から声が掛かった場合については「政治家の道が開けるのであれば、チャレンジすることはあるかもしれない」と前向き。与野党問わず選択肢としたい考えだ。民進党の岡田克也代表はこの日の会見で「我々の公約を受け入れる前提で、民進党の比例名簿で他党の方が出ることには門戸を開けている」とした。
6年前、旧民主党公認候補として約35万票を得て初当選。12年に小沢氏と共に離党した。「柔道家のときにたくさんの方が応援してくださった。恩返しとしての政治家の仕事を自分としてはやってきた」と自負をのぞかせつつ「やり残したことはあるので、続けたい思いはあります」と話した。
決断にあたっては、昨年までプロ野球で活躍した夫の谷佳知氏(43)にも相談したといい「私が進んでいく道をいつも応援してくれるパートナーです」と笑顔を見せた。(北野 新太)