リマ=田村剛
2016年6月11日01時29分
南米ペルーの大統領選は9日、クチンスキー元首相(77)の得票が日系3世のケイコ・フジモリ氏(41)を小差で上回り、当選を確実にした。選挙は、ケイコ氏の父アルベルト・フジモリ元大統領(77)の評価などをめぐり、国論を二分する激しい戦いになった。国民の融和が、新政権の大きな課題になる。
クチンスキー氏は9日、リマ市内で妻らと記者会見に臨み、「ペルーは一つの国。様々な意見や視点を受け入れ、力を合わせよう」と呼びかけ、事実上の勝利宣言をした。
選管発表によると、開票率100%での得票率はクチンスキー氏が50・12%、ケイコ氏が49・88%で、票差は約4万1千票。疑問票が残っているが、最大でも1万票ほどとみられ、ケイコ氏の逆転は不可能な状況だ。ただ、ケイコ氏は沈黙を保ち、疑問票を含む全ての集計が終わるまで待つ姿勢を示している。
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朝日新聞国際報道部
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