燃費表示が実態に近づく方法検討へ 国土交通省

燃費表示が実態に近づく方法検討へ 国土交通省
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三菱自動車工業やスズキの燃費のデータで不正が行われた問題を巡って、利用者から実際の燃費とカタログの燃費の数値に開きがあると指摘されていることから、国土交通省は燃費の表示が実態に近いものになるよう新たな表示方法の導入を検討することになりました。
自動車の燃費データの測定では、三菱自動車がデータに不正に手を加えたり、スズキが不正な測定を行ったりしていたことが明らかになっています。

この問題を巡っては、利用者から実際の燃費とカタログに掲載された燃費の数値に開きがあると指摘されていることから、国土交通省は燃費の表示方法の見直しを検討することになりました。

具体的には、現在行われている日本独自の燃費の試験方法を、おととし定められた国際的な試験方法に早期に改めるとしています。これによって燃費の表示が市街地と郊外、高速道路と3つの走行パターンで可能になり、利用者は使用方法に応じた燃費を見て、車を選べるようになるということです。

さらに、実際の燃費は天気や路面の状態、車両の重量、それにエアコンの使用の有無によって左右されます。このため、国土交通省は燃費の表示が実態に近いものになるよう、こうした条件を反映させた新たな表示方法の導入を検討することにしています。