気象庁は10日、南米ペルー沖で海面水温が高くなるエルニーニョ現象が今春に終息し、今後は海面水温が低くなるラニーニャ現象に推移するとみられるとの監視速報を発表した。影響で太平洋高気圧の勢力が強まり、列島は今夏、猛暑になる可能性があるという。
前回のラニーニャは2010年夏から11年春まで続き、10年夏は記録的な猛暑だった。
気象庁によると、5月のペルー沖監視水域の平均海面水温は27.2度で、基準値となる過去30年の平均との差は0.1度高いだけだった。今回のエルニーニョは14年夏から8シーズン続き、過去最長を記録した。〔共同〕