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【プロ野球】

楽天・オコエが決勝犠飛

2016年6月10日 紙面から

楽天−ヤクルト 5回裏無死一、三塁、オコエが勝ち越しの右犠飛を放つ=コボスタ宮城で

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◇楽天3−2ヤクルト

 楽天が下位打線の奮起で競り勝った。0−1の5回に足立の適時打とオコエの犠飛で2点を挙げて逆転。6回は内田のプロ初打点となる適時打で加点した。美馬は6回途中まで1失点で5勝目。ヤクルトは4カード連続で負け越した。

 チーム打撃に徹したルーキーが、決勝点をもたらした。5回、同点に追いつき、なおも無死一、三塁。楽天・オコエが大歓声の中、打席に入った。「ゲッツーを恐れず、強いスイングをしようと打席に入りました」。右犠飛で価値ある得点をたたきだした。

 内角に食い込むシュートを逆らわずに右方向へ打ち返した。三走・内田を迎え入れるには十分な飛距離。「引っ張りたかったですけど、あの場面、最低限の仕事ができて良かった。チームの勝ちに結びついた」。18歳は会心の表情を浮かべた。

 その直前の守備でも貢献。1死一塁、大引の打球を、定位置よりやや右に寄ったオコエは、好スタートを切り中飛に仕留めた。地味ながら好捕で、追加点を防いだ。

 この日は、妹の桃仁花さん(17)が、バスケットボール女子U−17世界選手権の日本代表メンバーに選出された。ともにアスリートとして切磋琢磨(せっさたくま)する兄は、「僕も負けないように頑張ります」と頼もしい笑顔を見せた。

 チームはこれで2カード連続勝ち越しを決めた。オコエをはじめ若い力がもたらす奮起に、梨田監督も「いい刺激になっているね」と目を細めた。 (福岡香奈)

 

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