トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

広島・野村、6イニング無失点でセ単独トップの7勝目

2016年6月10日 紙面から

日本ハム−広島 5回裏2死二、三塁、陽岱鋼を一飛に打ち取り、声を上げる広島・野村=札幌ドームで(西岡正撮影)

写真

◇広島4−2日本ハム

 広島の野村が6イニング3安打無失点でリーグ単独トップの7勝目を挙げた。7回からは継投でリードを守り切った。打線は2回に鈴木の中前打で2点を先制。8回には丸の二塁打などで2点を追加した。日本ハムは反撃が遅かった。

 淡々とアウトを積み重ねた。広島・野村が6イニング3安打無失点でリーグ単独トップの7勝目。「幅広くストライクゾーンを使えた」とうなずいた。

 先頭打者を出した1回はバントをさせず、ピンチを未然に防いだ。5回は失策で2死二、三塁を背負ったが、落ち着きを失わず陽岱鋼を一飛に打ち取った。唯一慌てたのは大野の打球が右脇腹を直撃した3回だろう。ひやりとしたが、ベンチ裏で治療を受け、元通りの投球を続けた。

 相手打者には打席に立てば17試合連続安打を続けていた大谷がいた。四球をはさんで二ゴロと右飛。救援陣も抑えて記録を止めた。大谷は投手としてもプロ野球最速の球速163キロを記録。140キロ前後の野村はこう言った。

 「もちろん球速は武器ではある。ただ投手にはいろいろなタイプがある。人が一人一人違うように野球選手も違う」。35奪三振は、規定投球回に到達している投手で黒田に次いでリーグ2番目に少ない。それでも持ち味の打たせて取る投球で白星を積み上げる。

 6連敗と札幌ドームが苦手だったチームに、4年ぶりの白星をもたらした。首位も堅持。先発陣を引っ張るジョンソンと野村が同じ3連戦で投げるようになってから、2人での連敗はない。軸の一人として存在感は増すばかりだが「まだ前半戦なので」と最後まで淡々と野村節を貫いた。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ