少し前の話ですが。。。
どの世界でも若者を雇うなら
専門分野で専門の教育を受けてる人材がほしいワケでして。
そんな人材を融通してもらおうと
悪の専門学校 就職課へ
ご挨拶に行きました。
・・・
本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。
我が組織も、いよいよ世界征服に向けて新たな若い力を取り入れる段階まで来ることができました。
ぜひ、貴校の優秀な生徒さんを受け入れたいと思い、本日はお邪魔させていただきました。
今年の生徒さんはどうでしょうか?
もう、就職活動に動いていますでしょうか?
「君ね。今は売り手市場だよ。今の子達はそんなに焦らなくても引く手あまただからね。」
やはりそうなんですか。
その中で貴校の就職課としての存在は生徒さん達にも影響は大きいかと思います。
ぜひ、我が組織のアピールの機会をいただけないでしょうか?
説明会開催などウチが入り込むことはできないでしょうか?
「あー、そういうのはね。昔からお付き合いのあるところが優先だから。」
くっ。やはり難しいか。
「我が校は日本でも一、二を争う悪の専門学校だ。北は北海道、南は沖縄まで我が校に入学してくる。君の前にも1件、この後にも2件、挨拶したいって来てるんだ。」
どこも同じこと考えてるだな。
「だいたい君ね。君らの業界大半が不況の際、求人を引き下げた。今さら人を下さいなんて都合良すぎないか?ウチはそんな時でも求人を続けてくれた組織には義理がある。ソレを超えるメリットがそちらに人を紹介して我々にあるのかね?」
ん?賄賂か?
まぁ悪の学校だしな。
では、生徒さんではなく、まずは先生方に我々の組織を知っていただく席を設けたいのですがいかがでしょうか?
「君ね。そういうことを言ってるんじゃないよ。」
「君たちね。悪の組織は、若者を使い捨てにして人手がいなくなったらすり寄ってくる。そのツケが今来てるんだよ。その組織の態度が我々学校側にも入学者減少という形で影響を及ぼしている。」
お、おっしゃるとおりです。
「悪の組織で働きたい。そんな若い子がへってきているんだよ。今、世間じゃ黒の組織といえばヒドく叩かれているだろう?」
まあ、多残業でかつサービス残業。
キツいノルマ。
高い離職率。
安い賃金。
不安定な事業。
業界全体の根深い問題ではあります。
「もっと若者に憧れるような職業にならないといかん。そんな活動をしている組織。そういった組織に生徒を入れることで我々学校にもメリットがあるんだよ。」
やべーすげー真面目な人だった。
しかし若者に憧れられるようにって
一体どうすれば。。。
「まずは条件面。いいかね。本来悪は腕一本で成り上がれる世界だったはずだ。ところが今は右を見ても左を見ても世襲制のボンクラばかり。」
た、確かにウチのボスも3代目だな。。。
「実力一本でイチローや本田みたいに賞賛と報酬をもらえる。そんな業界にしていかなくてはダメだ!そうでなくては悪は、
悪は衰退する一方だ!」
あ、熱くなっているところすみませんが
どちらかといえばそれはヒーローでは?
「そのヒーローに負けないようにする必要がある!組織だってボランティア活動やイベントで子どもたちに触れ合う機会を増やすべきだ!もはや子どもたち相手に誘拐なんかしてる場合じゃない!イメージだ!イメージアップが必要なんだ!どんどんと少なくなっていく子どもたちになりたい職業で上位に行くくらいイメージをあげる必要がある!野球選手!サッカー選手!悪の怪人だ!ユーチューバーなんてヒーローがそこに入ること自体が今の世の中間違っている!貴方たち悪の組織がしっかりと未来を見ていないからだ!」
すみません。落ち着いて下さい。
「私いたっては冷静です!!」
「昔は、正義、悪と言ったら、日本の子供たちはみんな日本の怪人、日本の正義の味方を思い浮かべた!それが今やどうだ!正義の味方もアメリカに取って変わられた!悪党もヴィランと呼ぶようになった!それなのに君たち日本の悪の組織は!このままでは日本の悪の組織は全て外資系になる!そうなったら日本は終わりですよ!」
ちょっと大げさじゃないですか?
「大げさなんかじゃない!」
「私は!日本の悪の未来の話をしているんだ!」
・・・
私に言われてもな。。。
・・・
まだ日の浅いブログですが
いくつかの記事で
笑っていただけた方もいて
うれしい限りです。
今回も勢いで書きましたが
ちゃんとオチたんじゃないですかね?!
今後、若干、ペース落ちるかもです。
大首領が沖縄戦から帰ってきたのと
玄達杯が近いため、本来の広報的な記事も増やしていきます。
ですがそちらもできる限り、このスタンスでいきたいと思いますので
クスッとしていただけたら幸いです。