写真・図版 6日10日、コンスタンシオECB副総裁は、マイナス金利政策は一部副作用はあるが、ユーロ圏の銀行にプラスの影響を及ぼしていると述べた。写真は2月19日撮影。(2016年 ロイター/ Brendan McDermid )

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 [フランクフルト 10日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は10日、ECBのマイナス金利政策は一部マイナスの副作用はあるものの、これまでのところユーロ圏の銀行にプラスの影響を及ぼしているとの見方を示した。

 同副総裁は記者会見で、銀行の資金調達コストは低下し、純利ざやは比較的安定的に推移しているなどと指摘。純金利収入は減少しつつあるものの取引量の増加により相殺されていると述べた。

 そのうえで、ECBの非伝統的な刺激策により将来のある時点で金融安定に対する何らかの課題が出てくる可能性もあるとしながらも、ECBはインフレ目標を達成する責任を負っているため、金融安定をめぐる懸念は他の機関による対応が必要になるとの見解を示した。