5月に現職の米大統領として初めて広島を訪問したオバマ大統領が作った和紙の折り鶴4羽と記帳した芳名録が9日、広島平和記念資料館(広島市中区)で公開され、入館者が熱心に見入っていた。
8月31日まで展示される。
折り鶴はいずれも幅約10センチ、高さ約7センチで、同資料館で出迎えた小中学生にオバマ氏が手渡した水色、ピンクの2羽と、芳名録に添えた赤、オレンジの2羽。「共に平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」と英語で書いた芳名録とともに、本館北側ギャラリーでガラスケースに収められている。
修学旅行で訪れた三重県鈴鹿市の私立鈴鹿中2年の生徒(13)は「鶴は想像していたよりきれいにできていた。訪問の時の声明の通りに、核兵器のない世界を実現してほしい」と話していた。