さらに最近、今度はソーホーのアップルストアでiPhone 19台、1万6130ドル(約172万円)相当が、同じ手口の被害にあっていたことがわかりました。なお、いずれのケースでも盗まれたiPhoneは新品でロックもされていないものでした。
アップルはかつて、ストア従業員のシャツを新製品の発表ごと、または季節ごとに変更していました。しかし2014年、リテール部門責任者のAngela Ahrendtsが、デザインの変更や部門ごとの色分けを撤廃。ストアの全従業員が一体になっることをイメージして、すべて青にアップルマークのワンポイントが配された統一デザインへと改めました。
問題は、このシャツの統一デザインが簡単に模造できるうえ、ネットでも偽物が出回っていたりすること。規模の小さな店舗であればおなじ服装でも他人だとすぐ気づくものの、ニューヨークにあるような大規模店舗は従業員ひとりひとりが全員の顔を覚えているわけではなく、初めて見る顔であっても気がつかないのは致し方のないところかもしれません。
より厳しい保安対策を計画するのは当然として、現状でアップルストアの現場がすぐに取れる対策といえば、従業員の服装を変えることぐらいしかなさそうです。
ちなみに、ニューヨークのアップルストアでは昨年も5番街の店舗で刀を持った男が暴れたりと、わりと大きな事件が起こっています。