本田雅和、杉村和将
2016年6月10日03時00分
7月12日の避難指示解除に合わせ、5年ぶりに運行が再開されるJR常磐線の小高―原ノ町駅間。9日からJR東日本が線路の安全などを確認する試運転をスタートさせ、沿線住民らは本格運行への期待を膨らませている。
原ノ町駅を出発した試運転の第1号車は、通常なら10分間程度の9・4キロの区間を1時間余りかけて走り、踏切や信号機、車両の通信状況などを確認。汽笛を鳴らしながら5年ぶりに小高駅に到着した。
JR東日本は運行再開に向け、昨年4月から、雑草に覆われた線路周辺の草刈りや除染のためのバラスト(砕石)の入れ替え、レールの交換などを行ってきた。小高駅を管理する原ノ町駅の駅長、鈴木浩さん(56)は「試運転の乗務員から、沿線で手を振ってくれる皆さんがいたと聞いた。再開できることが本当によかったと思います」。
原発事故前には1万人以上が暮らした小高区は、帰還に向けてわずかな住民が準備宿泊を続けている。いち早く戻って駅前のラーメン店の営業を再開した豊田英子さん(66)は「本格運転が始まれば、帰還する人も増えるし、お客さんも来てくれるかもしれない」。
JRによると、小高駅の2010年度の1日あたりの平均利用者は811人だった。(本田雅和、杉村和将)
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