06月10日 19時27分
愛知県設楽町の国有林で120年に1度しか咲かないといわれるササが一斉に開花していることが林野庁などの調査で分かりました。
ササの花が咲いているのは設楽町の段戸国有林で、5月、国有林を管理している林野庁の職員が林道沿いのスズタケと呼ばれるササが薄い黄色の花を咲かせているのを見つけました。
このササは120年の周期で開花したあとに枯れるとされていて、林野庁は、9日と10日、今回の開花の状況を調査しました。
林野庁によりますと、ササは国有林全体の約5000ヘクタールで花を咲かせているということで、これほど広範囲に一斉開花したのは珍しいといことで愛知県内では昭和32年以来ということです。
調査を行った国立研究開発法人森林総合研究所の齋藤智之教授は、「今回のような一斉開花は極めて珍しい現象で、ササの生態について調べるいい機会にもなります」と話していました。
国有林の散策に訪れていた73歳の男性は「よくこういう山に来るけどササの花なんて初めて見た。
花と言われても小さくてよく分からないけど、貴重なものが見られて良かったです」と話していました。
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