「平和の礎」に新たな戦没者の刻銘板を設置

「平和の礎」に新たな戦没者の刻銘板を設置
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太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者を追悼する今月23日の「慰霊の日」を前に、沖縄県糸満市にある「平和の礎」に、この1年に新たに分かった戦没者の名前が刻まれた刻銘板が設置されました。
沖縄戦最後の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園にある「平和の礎」には、沖縄戦などで犠牲になった24万人を超える人の名前が刻まれていて、毎年6月23日の「慰霊の日」を前に、この1年に新たに分かった戦没者の名前が刻銘されます。
ことしは、沖縄県出身者69人、県外出身者15人の合わせて84人の名が新たに刻まれ、10日朝、作業員が小型のクレーンを使って3枚の刻銘板を土台にはめ込んでいきました。
新たに刻銘された戦没者の名前の中には、1人だけ生き残った姉が申請した3人の兄弟や生後すぐに犠牲になり、父親の名前に続いて「三女」とだけ刻まれたものなどが含まれています。
沖縄県平和援護・男女参画課の金城望主査は「大勢が犠牲になった戦争の悲惨さを感じてもらい、平和を願う気持ちにつなげてほしい」と話していました。