【シリコンバレー=兼松雄一郎】米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズに対する調査を始めたと9日、複数の米メディアが報じた。顧客の修理費用の一部を負担する代わりに、守秘義務契約を結んだ行為が問題視されたとみられる。
同社の高級セダン「モデルS」の所有者の情報交換サイトでは、サスペンション部分に問題があるとの投稿が多く、話題になっていた。1人の投稿者が、補償対象期間外のサスペンションについて不具合の修繕費用のうち、テスラが50%を負担する条件としてそのことを公表しないよう求められた、とする具体的な情報を投稿していた。
これが事実だとするとNHTSAへの消費者からの報告を妨げることになる。NHTSAはこれを問題視して調査に乗り出したようだ。