海外で話題沸騰中のニーチェ本にみる、日本の教育政策の危うさ

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 5月10日の会見で、馳文科相が打ち出した“脱ゆとり宣言”が話題を呼んだ。毎日新聞の記事(5月10日 配信)によると、討論や体験などを通じて課題に取り組む「アクティブ・ラーニング」の全面導入に対して、「ゆとり教育の復活なのではないか」と懸念する一部教育関係者への配慮なのだという。

 さらに、「教育の強靭(じん)化に向けて」と題するメッセージも発表された。(参照:文科省

<AI(人工知能)の進化など情報化・グローバル化が急激に進展する不透明な時代を、たくましく、しなやかに生きていく人材を育てるためには、学校教育を進化させていくことが必要です。>

 いまさら「AI(人工知能)」だの「グローバル化」だのを持ち出すセンスはさておき、問題は「人材を育てる」というフレーズである。“材”と呼ぶからには、それは何かの役にたつもの、目的を達成する道具となるべきもの、といった意味が込められている。昨今では、そうした確固たる目的を持った教育が歓迎されるようだ。

 しかし、そもそも教育など、何の役にも立たないと断言した人物がいる。かの哲学者、フリードリヒ・ニーチェである。

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