おとぎの国の入り口はここ!英国コッツウォルズの村むら | イギリス

| 「ナビゲーター」が教える旅行ガイドメディア トラベルjp<たびねす>

おとぎの国の入り口はここ!英国コッツウォルズの村むら

おとぎの国の入り口はここ!英国コッツウォルズの村むら

記事作成日:2016/06/10 09:51 │ 最終更新日:2016/06/10 09:51

Mizuki Yoshiのプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター Mizuki Yoshi 通訳案内士(英語)

英国コッツウォルズは、なだらかな牧草地や、蜂蜜色の石の家々が連なる風景で有名なカントリーサイドです。コッツウォルズの中心街のメインストリートから少し離れてみると、今にも童話の主人公たちが踊りながら出てきそうな家、水鳥が遊ぶ水辺、天使が舞い降りて休息しそうな眺めのよい丘があります。コッツウォルズの村むらがなぜこれほど多くの人々を惹きつけて止まないのか、そんな疑問に答えてくれそうな景色をご紹介します。

- PR -

チッピング・カムデン、茅葺きの民家

写真:Mizuki Yoshi

地図を見る

中世に羊毛の市が立ったことで有名な街チッピング・カムデン。ハイストリートが通る街の中心も魅力的ですが、街から少し離れた場所に、絵本でみたような家々が並ぶ地区があります。茅葺き屋根の下のとびらから、今にも童話の主人公たちが手をつないて出てきそうです。チッピング・カムデンでは是非そんな家々が並ぶ、場所を歩いてみてください。

電線や電信柱がほとんどない景観からは、おとぎの国へ迷い込んでしまったのか・・・という錯覚すら覚えてしまうことでしょう。キノコのような、或いは髪を切りそろえたような茅葺き屋根は近寄ってみると、金網ネットでおおわれて、柔らかな形を保持しています。どうやら童話の主人公の仕業ではないことがわかります。

チッピング・カムデン、ライムストーンの家

写真:Mizuki Yoshi

地図を見る

絵本をもう一ページめくってみた時に、こんな家を見た記憶があるのでは?蜂蜜色のライムストーン(石灰岩)と切妻屋根。雲のようにモクモクとした垣根の木々の緑のグラデーション。驚くべきはこうした家が一軒だけあるのではなく、周囲一帯の家々がみな手入れの行き届いたイングリッシュガーデンに囲まれているのです。庭や家々を眺めながら、チッピング・カムデンの中心部へ10分ほど歩いてみてはいかがでしょう。小型バンのツアーなら、この辺りで降ろしてもらい、中心部のマーケット・ホールで落ち合うのはいかがでしょう。

バイブリー、コルン川と「アーリントンロー」

写真:Mizuki Yoshi

地図を見る

コッツウォルズの代表的風景としてあまりに有名なバイブリー。手前にテムズ川支流のコルン川が流れています。静かな流れは浅く、水鳥が水草や藻が茂る間をぬって軽快に泳ぐ姿を楽しめます。多くの観光客がバスなどから下車するバイブリー・トラウトファームの三叉路から、コルン川に沿って200mほど歩くと、機織り小屋が連なるアーリントンロー。水鳥の後方(画像)に見えてきます。間もなくアーリントンローだ!というワクワク感が膨らみます。

コルン川にはトラウトファームの近くに一つ、アーリントンロー付近に一つ、一人か二人ようやく渡れるくらいの小ぶりの橋が架かっています。トラウトファーム付近の橋を渡りながらの景色はとても趣がありますので、是非橋の上からの景色も楽しんでみてください。コルン川を泳ぐマスもよく見えます。

ブロードウェイ・タワー、イングランドを見渡す高み

写真:Mizuki Yoshi

地図を見る

ブロードウェイ・タワーから向こう側に降りていくと、ブロードウェイの街に出ます。奈良若草山のような芝の山で、やはりシカがいます。丘の高さは312m、タワー自体は17m。タワーの頂上は要塞のような形状です。タワーの向こう側にストラットフォードやバーミンガム方面の大平原が見渡せます。「イングランド」では高い山は湖水地方など北部に多く、特別な高みです。是非タワーにのぼって雄大なイングランドの景色を堪能してください。

タワーからは「イングランドの13のカウンティ(州)が見渡せる」と地元の人たちが胸を張ります。イングランドにはおよそ80少しのカウンティがあるので、そのうちの13も見える素晴らしい見晴らしの良い場所です。そのためか、戦争中は航空機の監視塔など軍事目的で使われました。タワー内には、戦争中の資料や、バイブリーを世界的に有名にしたウィリアム・モリスの資料や、ギフトショップなどがあります。

スノーヒル、天使が舞い降りそうな村

写真:Mizuki Yoshi

地図を見る

ブロードウェイ・タワーからスノーヒルは、4kmほど。なだらかな峠を越えて降りてくると三角形の墓地とスノーヒルの教会が静かに建っています。美しいステンドグラスがあるので、教会内に立ち寄ってみてください。教会の墓地を一周しながら天使が舞い降りそうな美しい風景を堪能してください。ここでは教会、周りの家々が少しぼやけたライムストーン、穏やかな色合いに癒される場所です。

おわりに、

バイブリー・トラウトファームの売店では、ウィリアム・モリスのデザインしたコーヒーカップや小物、鱒の製品などの購入ができます。

鉄道や公共バスなどで簡単に回れないのがコッツウォルズ。現地ツアーや、少し高くなりますがハイヤーツアーなどを利用すると効率よく回れます。ロンドンから出発するものなどあるので検討してみてはいかがでしょう。大型バスツアーでは難しいですが、小型バンのツアーでは、希望を伝えるとかなり応えてくれますので、とっておきの風景を織り込んでもらってはいかがでしょう。ドライバーさん達は、おススメのレストランや必見の土産店などの情報を持っていますので、食欲や嗜好に合わせて選んでみては。日本語ツアーなど各種あり、日本にも窓口があります。ツアー情報をMEMO欄に入れておきます。

街並みが美しいコッツウォルズ、それぞれの街のハイストリートの賑わいと併せて、「おとぎの国の入り口」を見つけてみてはいかがでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/13 訪問

- PR -

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

最新記事の購読はこちら

ソーシャルツールで最新記事を購読

× 閉じる
事業拡大のため、デザイナー、システムエンジニア募集中!国内最大級の旅行サイトを一緒に作りませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!