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4人目犠牲 タケノコ採り女性か 秋田

新たに遺体が発見された現場と、これまでの遺体発見現場

 10日午前10時40分ごろ、秋田県鹿角市十和田大湯の山林で、行方不明の女性を捜索していた県警鹿角署員らが、性別不明の遺体を発見した。近くには8日以降帰宅していない女性の車が止まっており、遺体の損傷が激しいことなどから、同署はクマに襲われた可能性もあるとみて身元の確認を急ぐ。付近では5月下旬、クマに襲われたとみられる3人の男性の遺体が相次いで見つかっており、同署などは警戒を強めていた。

クマによるとみられる死亡事故の続発を受け、現場周辺の市道は通行止めになっていた=秋田県鹿角市十和田大湯で2016年5月23日、田村彦志撮影

 行方不明となっているのは青森県十和田市相坂の自営業、鈴木ツワさん(74)。同署によると、鈴木さんは山菜採りが趣味で、鹿角市方面を頻繁に訪れていた。車は県道から少し奥に入った場所に8日午後から止まっていたらしい。車内に携帯電話や食料品が置かれたままだった。

 同署などが10日午前7時ごろから捜索を始めたところ、周囲でクマの目撃が相次いだ。2回の中断をはさみ、午前10時半過ぎに捜索を再開すると、車から南西に150メートル離れた地点で遺体が見つかった。地元猟友会が出動し、クマを見つければ駆除するという。

 車から約1キロ南東側では5月30日、タケノコ採りに訪れてクマに襲われたとみられる十和田市の無職男性(65)の遺体が見つかった。また、車から3〜3.5キロほど南西方向でも同月21、22日に相次いで男性の遺体が見つかっている。

 鹿角市は付近の市道を通行止めにしているが、10日に見つかった遺体と鈴木さんの車があった場所は通行止めと関わりなく出入りできる場所だった。市は周辺の山林に捕獲用のわなを設置したり、付近を通る車にチラシを配ったりして、クマに注意するよう呼びかけていた。【池田一生、森口沙織】

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