2016-06-10

アホが世の中を壊す瞬間に立ち会ってしまった

朝の出勤時間帯、皆が急いでいるのはあたりまえのことだ。

これは車がちょうどすれ違える広さの道路での出来事だ。

駅に向かう道を歩いていたわたしを、まずは乗用車が追い越していった。

その先には道路左側に歩行者カップルが横並びで歩いていて、それを追い越そうとして乗用車右側に少し膨らんだ。

しかし、そこに対向車のワゴンが早いスピードで突っ込んできたので、乗用車は追い越すことを諦めて左側に戻らざるを得なくなった。

ところが更にそこに早いスピード自転車わたしを追い越しながら横並び歩行者の後ろに突っ込んでいったので、乗用車左側に戻れなくなってしまった。

それなのに対向車はお構いなしに突っ込んでくる。

仕方なしに乗用車は更に左に幅寄せしようとするも、自転車はその位置で止まったまま一向に譲ろうとしない。

横並びの方向者は対向車が急に止まったので何事かと立ち止まって振り返る。

その結果、横並び歩行者自転車、左斜めに傾いた乗用車、その乗用車にぶつかる寸前でとまったワゴン車それぞれ全員が立ち往生するという事態に陥ってしまっていた。

もし乗用車運転手に余裕があって、歩行者を無理やり追い越そうとしなければこんなことにはならなかった。

もし対向車のワゴン必要以上にスピードを出さずに、乗用車が通りすぎるのを待っていればこんなことにはならなかった。

もし自転車が急いでそんな状況を通り抜けようとせず、車が幅寄せするのを待っていることができればこんなことにはならなかった。

誰もが自分が先に行きたいという身勝手をしたばっかりに、誰もが時間をロスする結果になってしまったのだ。

なんてアホらしい状況なのだ

お互いの進行方向には、苛立ちを表すかのようにどちらも後続車が距離を詰めて連なり始めていた。

そこにさらにアホが加わってしまったことで、タイムロスはさらに拡大していったのだった。

大体にして、最初のアホは歩行者カップルである

道路の状況さえ判断できいれば、横並びで歩くことが迷惑になることなんてバカでもわかることなのだ。

アホが偶然同じ場所居合わせしまうだけで、世の中とはこうも簡単に混乱してしまものなのだ

そうして誰もが同じことを口にするのだ、「自分は悪く無い。相手バカだったからだ」と。

わたしは直前で脇道にそれたのでいつもよりちょっと遠回りするというダメージだけで切り抜けることができた。

こんなアホな人間達に、朝の清々しい気分を邪魔されるなんてまっぴらだ。

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