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 10日の東京債券市場で、長期金利の指標となる満期10年の新発国債の流通利回りが低下し(価格は上昇)、一時、マイナス0・150%をつけた。3月と4月につけたマイナス0・135%を下回り、過去最低を更新した。

 英国の欧州連合からの離脱を問う国民投票を23日に控え、投資家の間でリスクを回避する姿勢が強まり、9日の欧州市場ではドイツなどの10年物国債の利回りが過去最低を更新。米国でも10年物国債が買われて金利が下がった。東京市場でも「海外投資家が海外市場の動きにつられる形で国債を買っている」(大手証券)という。