未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 13,追記 01
13,追記 01
a)コメントへの返答
コメントを下さった皆さん、ありがとうございます。私の拙い推理・文章にお付き合い頂きまして大変恐縮しております。又、日々の更新の励みとなりました。
では、個別に返答致します。
・杉本昭博さん いつもコメントありがとうございます。
>次回はもし興味がありましたら、安楽椅子探偵に、神戸高見到失踪事件をお願いしたいです。
私は「高見到」さんの件は知りませんでした。少し調べてみましたが、単なる失踪なのか誘拐なのか拉致なのか、判断に困るのが本音なのです。
詳しく調べて見ないと結論は出せませんが、そもそも事件性の無いケースであるとも想定出来るのです。
「高見到」さんのケースと結びつけるつもりはありませんが、昨年末のテレビリポーター「奥山英志」さんの失踪の時も、洗濯物が干したままだったなど生活感を残して行方不明になり、その後公園で自殺していたという事実が発覚しました。
身辺を整理しての覚悟の行為は、実は少ないように思います。突発的・発作的な自殺者が論理的な行動を取るとは思えないのです。
残念ながら「高見到」さんの場合も、そんな確率が高いと思います。もちろん何らかの犯罪に巻き込まれているケースも、某国による拉致も可能性に含めなければなりませんが、今は結論を出せる立場にありません。
心配なされている「高見到」さんのご家族のことを思うと胸が痛いです。軽率には扱えないケースだと考えています。
・近所さん コメントありがとうございます。
>宮澤さん宅裏の公園には事件の2日前までスケートボードで使うための木製の台座が置かれていました。夜にもそこで遊ぶ少年がひとりいて宮澤さんとは揉めていたようです。事件前に宮澤さんがその台座を撤去していたのでこれは少年が黙っていないだろうなと思っていました。案の定事件当日喧嘩になっていましたし。ただこれが事件と関係があるかはわかりません。ただ確かに宮澤さんは防犯用のカラーボールを持っていたのを覚えています。
ハンドル名の通り、ご「近所」にお住まいでしょうか?
私は土地勘が全く無いのです。過去に小田急線で通過したくらいですね。
上記の事柄は警察も把握していると思います。ただ、その少年が特定されたのかは解りません。でも言える事は、この線でも犯人逮捕に至ってないのです。
事件当日にも少年と揉めていたのですね。
私の推理に無理矢理その少年を当てはめると、彼は実行犯ではなく単なるスケボー仲間である可能性が高いと思うのです。
実行犯はその中でのリーダー格であり、いつも被害者と直接的に交渉していた相手なのかも知れません。
カラーボールを持っていたのですね。私の仮説の補完となります。
・永田守行さん コメントありがとうございます。
>事件直後に自殺した近隣の少年についてはどう考えますか?この少年は精神を病み高校を中退、動物虐待にも加担していたようで近隣界隈ではこの少年が犯人ということで終わった話らしいですが。また、目と鼻の先にある留学生会館は疑う余地なしでしょうか。前者の場合、猟奇的殺人、後者の場合、物盗りが目的となりえます。
この少年の存在も警察は掴んでいると思います。当然、指紋やDNA情報の照合も行われたのでしょう。
少年の家族が司法関係者との噂話もありますが、息子の潔白のためにも家族は捜査に協力していると考えています。
協力を拒んでいる場合には、逆にマスコミが喜んで飛びつくテーマだと思うのです。センセーショナルな大見出しで登場するはずですが、そのような報道は今のところありません。
留学生会館に犯人が居たと仮定すると、流しの窃盗犯が居直り強盗に変化したことになりますが、単なる物取りであるとはやはり思えないのです。同時に、この事件を猟奇的殺人であるとも捉えていません。
この後に詳しく書きますが、犯人を物取り又は快楽殺人者のどちらかで仮定しても、共に徹底していないのです。
・あすなろさん コメントありがとうございます。
>今まで見た説の中で一番近いので興味深く見ています。書き込みの途中で情報を修正する姿勢も好感が持てます。こういう真摯なサイトは警察を嫌う真の情報提供がある場合がよくあるので宜しくお願いします。このサイトがきっかけで犯人が逮捕されることを切に願います。私は当時近くの公園でスケボーをしてたものです、何か質問があればメールください。
メールを送ったのですが配信不能でした。
ここに同じ文面を載せておきます。お返事はメールでもコメント欄でも構いません。
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ベビールースと申します。以後宜しくお願いします。
早速ですが、質問がいくつかあります。
>今まで見た説の中で一番近いので興味深く見ています。
これは、あすなろ さんが考えられた犯人像に近いという感想でよろしいでしょうか?
>警察を嫌う真の情報提供がある場合がよくあるので宜しくお願いします
私の願いも犯人の一刻も早い逮捕なので、ブログに寄せられたコメントで有力な情報は警察に伝える考えでいます。
しかし、この事件の報道の全てを把握していないのです。他の方のコメントをご覧になって該当する発言などはありましたか?
>私は当時近くの公園でスケボーをしてたものです
スケボーをしていた人々の中にも様々なグループがあるかと思います。
素行の悪いグループや、一匹狼のタイプは警察にも目を付けられていたと思いますが、
私がイメージする犯人像では割と人当たりは良くて一見好青年なのかと考えています。
グループを引っ張っていくリーダータイプですが、独善的です。
同時にかなりの実力の持ち主であり、多少の無茶を行っても周囲から許されてしまうのでしょう。
本人なりの勝手な正義感で宮沢さんと揉めたケースがあるのではないでしょうか?
それと、私自身スケボーのことは詳しくないのですが、スノボやサーフィンの愛好者を兼ねているケースは多いですよね?
それによってグループ分けがされるケースが多いと思いますがどうでしょう?
もう一つ、犯人のファッションセンスをどう思われますか?
本来ならばアメリカ西海岸のヒップホップ系で固めたいと思っているんでしょう。
本人にお金が無いために道具やファッションを一流品で揃えられない。しかし、実力はピカイチの人間……。
そういうタイプを私は何人も見てきました。犯人もそうかも知れません。この意見をどう思われますか?
ベビールース
メールアドレス babyruthあmbf.nifty.com
‘あ’の部分を'@'に変換して下さい。
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b)徹底していない動機
前回までに、実行犯が金銭目的としても怨恨目的であるとしても徹底していないと書きました。その推理の補完をしたいと思います。
同時に、この事件は猟奇的殺人であるとも考えていません。
先ず、動機を金銭目的のみと考える場合です。
邪魔な家人を殺害後に、金目の物を家捜ししていることになるのですが……キャッシュカードや通帳・印鑑、そして貴金属などは持ち出していません。
これらを現金化するのは非常にリスクが高いのです。しかし“蛇の道はヘビ”ではありませんが、裏社会のこれらを専門とするところに持ち込めば可能です。
そして、被害者宅には手付かずの現金も残されていました。
書類を懸命に仕分けしていたようですが、その時間を現金の捜索に振り分けることさえしていません。
「多額の現金を宮沢さんが手に入れた」のデマを聞きつけたと仮説を立てました。仮にそれだけが目的だった場合、侵入後直ぐに長男を殺害する理由が見つかりません。
金の在処を聞き出すなら、子供を殺すと脅迫するのが一番手っ取り早い筈なのです。
次に、怨恨のみが動機だった場合には、今度は現金を持ち出したことが引っかかります。
金目当ての犯行に偽装したいわけですが、“行き掛けの駄賃”にしては高く付きすぎるのです。本件で裁判が争われた場合、4人殺害で死刑は免れないように思われますが、犯行時未成年……特に18歳未満であった時には無期懲役狙いに切り替えます。
殺意を否認して、あくまでも傷害致死であると貫き通すのですが、金品を奪っていた場合にそれがネックとなる。
1999年の「光市母子殺害事件」では、当時18歳の少年の死刑回避のために弁護団が荒唐無稽な弁論を駆使して話題になりました。
紆余曲折を経て死刑が確定した事件です。その中であまり報道されていないのですが、この犯人は被害者から財布を奪っています。
母子の殺害や強姦は何とでも言い逃れが可能でしたが、現金を奪って遊興費に変えていたのは言い逃れが出来ない紛れもない事実なのです。
全ての主張が崩れ去る客観的な材料として、窃盗の件が加味されていた判決だと思うのです。
もう一方で、2008年の「元厚生事務次官宅連続襲撃事件」でも、犯人は最初の事件現場から現金を奪っています。この場合は犯人が金銭的に困窮していて、本人が主張する犯行目的のみではないように感じます。
この事件では二人死亡していました。‘陰謀論’を否定する項目で一人死亡であると思っていたのですが、私の勘違いでした。すみません訂正します。
二人を殺し、一人に重傷を負わせています。死刑と無期懲役との狭間の事件であると言えますが、金品を奪ったことにより一審では死刑判決が出されています。
たとえ捜査を混乱させることが狙いでも、金品を奪うことは言い逃れの出来ない悪行として皆の印象を悪くしてしまうでしょう。裁判員裁判ではより悪印象となり、刑が重い方に転ぶ可能性があります。
この事件では「年金テロ」という‘陰謀論’が唱えられていますが、「飼い犬を殺された仇討ち」という主張は、むしろ金銭目的を隠す為の言い訳にも聞こえます。
「世田谷」の事件ではやはり、金銭・怨恨の両方が動機に考えられるのです。ただし、主犯格の怨恨の原因は金銭で、安い金銭で請け負った実行犯を動かしたのは怨恨なのです。複雑に絡み合った動機をほどいて行かないと、事件の解決には向かわないと思います。
c)猟奇殺人事件の否定
同様に私は、犯人が‘サイコパス’であることを否定します。
犯人が男で、女性達が特に傷つけられているために‘猟奇的事件’であるとの説もありますが、前述の殺害方法の違いで唱えたように凶器の包丁の先が折れていたために突き刺す事が出来ず必要以上に傷つけられただけなのです。
又、犯人の異常性としてアイスを手づかみで貪り食べたなども挙げられていますが、これも手を冷やすためと考えればさほどでもないのです。
猟奇殺人事件とカテゴリするには、犯人が殺人自体を快楽として行っているか、殺人後の遺体損壊時に快楽を感じているかが判断の材料となり得ます。
この事件の犯人は、殺害後の遺体に関して特に興味が無いように感じます。
家捜しの方がメインの様ですし、関心はそちらに移っています。
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高見到さんの件を含め、御丁寧な返事ありがとうございます。これからも、ブログ楽しみに拝見させて頂きます。
投稿: 杉本昭博 | 2012年3月13日 (火) 02時30分
失礼いたしました
投稿: 近所 | 2012年3月22日 (木) 08時51分
蟹江一家殺害事件についてお願いします。
投稿: 安井女史 | 2012年3月24日 (土) 23時06分