日本マクドナルドの「裏メニュー」
6月9日、日本マクドナルドが記者発表しました。
内容は、
“マックの裏メニュー”登場!
というもの。
具体的には、「てりやきマックバーガー」「チキンフィレオ」「ダブルチーズバーガー」に、それぞれ「ハラペーニョ」「クリームチーズソース」「スモークベーコン」という期間限定のスペシャルトッピングを施したものだそうです。
さらに、15種類の定番バーガーにも、3種類のトッピングで、合計で285通りのアレンジができます。
http://www.mcd-holdings.co.jp/news/2016/promotion/promo0609a.html
新戦略導入の背景
昔話を蒸し返しますが・・・。
日本マクドナルドは、2014年7月の賞味期限切れチキンナゲットの販売(&中国の工場で、杜撰な衛生管理がなされていた動画が流出)に端を発し、そこから、異物混入が年を明けるまで続きました。
半年以上も不祥事が続くというのは、日本の企業ではまず考えられないこと。あまりに酷すぎるので、これは、どこぞの陰謀ではないか?という話まで出てきましたね。
おまけに、経営トップが責任逃れするような記者会見を行ったものだから、非難ごうごう。
もともと右肩下がりだった売り上げが、激減しているという経緯があります。
http://www.mcd-holdings.co.jp/financial/summaly/index.html
それを何とかしようと、矢継ぎ早に新商品を出すものの、どれもいまいちパッとせず。そんな中、ビッグマックの肉の量を増やした「グランドビッグマック」を出したら、なかなかのヒットとなる。
この結果を見て、「やっぱり、定番!」と認識したというのが背景だそうです。
裏メニュー
ということで、今回、定番商品に3種類のトッピングをもって「裏メニュー」としたのですが・・・。
素直な疑問、これって「裏メニュー」と呼べるものなんですかね?
メニューに載っていないから「裏メニュー」じゃないの?って思うんですが、どうなんでしょうか?
ま、キャンペーンのネーミングですから、どうでもいいんですけど。
それ以上に、気になるのは・・・。
なすべきは定番の品質向上では?
マクドナルドのハンバーガーやポテトですが、ここ数年、味・品質ともに落ちていると思いませんか?
サイズも随分と小ぶりになったし。
値段が値段ですから、味や品質を云々する方が間違っていると言われればそれまでなんですけど、何年か前までは「美味しい」と思って食べていたのですよね。
ところが今は・・・。
いくら安くても、「マズイ」と食べないです。
一方、「グランドビッグマック」がヒットしました。
それは商品の品質がよかったから、昔の「ビッグマック」を思い出させるものだったからではと思うのです。
「やっぱり、定番!」という人の相当数には、「昔の品質」の記憶が残っていて、それを求めていると考えます。
だから、以前のレベルに戻せば、ユーザーは戻ってきて、もっと食べてもらえると思うのです。
少なくとも私は、食べますね。
勝手な邪推ですが、日本マクドナルドが業績を回復するためになすべきは、期間限定トッピングのような小手先のことではなく、「定番そのものの品質を上げること」につきる思います。
名経営者が去って以降、ずーっと迷走しているように見えて仕方ありません。
ではまた。