2016年6月9日(木)

数カ月後の売り上げを瞬時に計算する方法

PRESIDENT 2016年5月2日号

著者
小杉 拓也 こすぎ・たくや
志進ゼミナール 塾長

東京大学経済学部卒業後、IT関連会社を経て、個別指導塾の講師へ。その後、埼玉県で学習塾を開業。著書に『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方』など。

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志進ゼミナール 塾長 小杉拓也 構成=田之上 信
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【部下】「1カ月後に発売されるこの新商品ですが、まず月間3万個からスタートし、毎月2万個ずつ販売を増やしていく予定です」
【上司】「ということは、5カ月後にはいったいどのくらいになるのだろう……」
【部下】「(瞬時に)11万個を販売する予定であり、そうすると5カ月後までの累計は35万個になる見込みです」
【上司】「なるほど。ではしっかり頼んだよ」

さて、みなさんはこの部下のように瞬時に計算することができるだろうか。

今回の例では、最初が3万個で、毎月2万個ずつ増えていくので、5カ月後の個数は「3+2+2+2+2=11」と足し算をしてもさほど難しくはないと思うが、数が多くなればそうもいかないのではないか。

「3、5、7……」のように同じ数ずつ増えていく(あるいは減っていく)数列を「等差数列」という。ちなみに、「1、2、3……」のように1ずつ増えていくのも等差数列である。

等差数列において、何番目かの数を求めるときに便利な公式がある。それは「N番目の数=初めの数+差×(N-1)」である。

この公式は次のように証明することができる。初めの数をa、差をdとすると、「1番目の数=a」「2番目の数=a+d」「3番目の数=a+2d」「4番目の数=a+3d」と増えていく。つまり、dの数はN番目の数よりも常に1つ少ないのだ。したがって、「N番目の数=a+d(N-1)」の公式が成り立つ。

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