陸上100m 山縣は10秒06 桐生は10秒09

陸上100m 山縣は10秒06 桐生は10秒09
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鳥取市で開かれた陸上の記録会の男子100メートルで、ともに日本選手初の9秒台が期待される山縣亮太選手が自己ベストの10秒06、桐生祥秀選手が10秒09をマークしました。
陸上の記録会「布勢スプリント」には、100メートルで国内のトップスプリンターが出場し、山縣選手と桐生選手は2回のレースでいずれも同じ組で走りました。
1回目のレースは向かい風0.6メートルのなか、桐生選手が1着でフィニッシュして10秒21、山縣選手が2着で10秒23でした。
2回目のレースも向かい風0.5メートルのなか、スタートから桐生選手が飛び出しリードしましたが、中盤以降、山縣選手が追い上げて残り20メートル付近で抜いて1着でフィニッシュしました。山縣選手は、日本歴代5位、今シーズン日本選手最高となる10秒06をマークし、自己ベストも更新しました。10秒06のタイムは、向かい風の条件では日本歴代最高となります。
また、桐生選手は10秒09の今シーズンの自己ベストをマークし、リオデジャネイロオリンピック選考を兼ねた今月24日からの日本選手権にともに弾みをつけました。

山縣「次は9秒台」

10秒06の自己ベストをマークした山縣亮太選手は、「自己ベストが出てうれしい。自分のいいイメージが分かってきた。10秒06が出たから、次は9秒台なのでしっかりやりたい。2本目のレースでは桐生選手と中盤で差がなかったので、『させるな』と思って気持ちは落ち着いていた。日本選手権ではもっといいレースができると思う」と話していました。

桐生「負けたことが悔しい」

10秒09の今シーズンの自己ベストをマークした桐生祥秀選手は、「きょうは、いいメンバーが集まって楽しみにしていた。常に僕のほうが速いんだと思っているが、山縣選手に負けたことが悔しい。10秒09はまあまあ、負けたのでどうでもいい数字だ。日本選手権が大事な試合なので、そこで勝つことができればいいと思っている」と悔しさをにじませながら話していました。