尖閣接続水域中国軍艦航行 政府、中国大使呼び出し厳重に抗議
06/09 11:55
8日夜から9日未明にかけて、尖閣諸島周辺の接続水域内にロシアと中国の軍艦が相次いで入った。特に中国の軍艦が接続水域内を航行したのは、初めてのことで、政府は「重大な事態」だとして、中国大使を未明に呼び出し、厳重に抗議した。
中国大使を、わざわざ未明に呼び出すのは初めてのことで、外務省の斎木次官は「それだけ重大な事態だと認識してほしい」と詰め寄ったという。
斎木外務事務次官は「中国側の行動、これは、この海域における緊張をですね、一方的にエスカレートさせるものだということで、非常に深刻な懸念を持って、とらえております」と述べた。
斎木事務次官の異例の未明の呼び出しに対し、中国の程永華駐日大使は「抗議は受け入れられない」と述べる一方で、「緊張のエスカレートは自分も本意ではない」、「抗議の内容は中国政府に伝える」とも応じたという。
政府高官によると、日本政府は8日午後11時ごろから、中国の軍艦が尖閣諸島の接続水域に接近する動きを把握し、中国政府に何度も方向を転換するように申し入れたものの、聞き入れられなかったとしている。
一方、ロシアに対して、外務省は「尖閣諸島の領有権を主張しておらず、中国とは対応を区別する」として、ロシア側には抗議を行っていない。
こうした両国の動きについて、菅官房長官は「調査中」としているが、南シナ海をめぐるアメリカと中国の関係悪化に加えて、10日から東シナ海で展開される日本とアメリカ、インドによる共同海上訓練へのけん制の可能性もあるとみられる。
中国大使を、わざわざ未明に呼び出すのは初めてのことで、外務省の斎木次官は「それだけ重大な事態だと認識してほしい」と詰め寄ったという。
斎木外務事務次官は「中国側の行動、これは、この海域における緊張をですね、一方的にエスカレートさせるものだということで、非常に深刻な懸念を持って、とらえております」と述べた。
斎木事務次官の異例の未明の呼び出しに対し、中国の程永華駐日大使は「抗議は受け入れられない」と述べる一方で、「緊張のエスカレートは自分も本意ではない」、「抗議の内容は中国政府に伝える」とも応じたという。
政府高官によると、日本政府は8日午後11時ごろから、中国の軍艦が尖閣諸島の接続水域に接近する動きを把握し、中国政府に何度も方向を転換するように申し入れたものの、聞き入れられなかったとしている。
一方、ロシアに対して、外務省は「尖閣諸島の領有権を主張しておらず、中国とは対応を区別する」として、ロシア側には抗議を行っていない。
こうした両国の動きについて、菅官房長官は「調査中」としているが、南シナ海をめぐるアメリカと中国の関係悪化に加えて、10日から東シナ海で展開される日本とアメリカ、インドによる共同海上訓練へのけん制の可能性もあるとみられる。