テスラの報道否定受けサムスンSDI株価急落

 米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、蓄電池分野ではパナソニックとのみ協業を進める方針を明らかにした。サムスンSDIから蓄電池の供給を受ける方向で協議するとの報道を否定した格好だ。

 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は8日午後、ツイッター上で、テスラのモデル3、モデルSなどのEVにはパナソニックの蓄電池のみを使用することを明確にしたいと表明し、それと異なる内容の記事は誤りだとした。

 これに先立ち、米国のEV専門メディア「インサイドEV」は2日、テスラがEV用蓄電池として、サムスンSDIの製品の使用を検討していると報じた。米カリフォルニア州のテスラの開発拠点にサムスンSDIの蓄電池が配送され、テスト用にしては大量が運び込まれたというのが根拠だった。日本経済新聞、ブルームバーグ、ロイター通信も相次いで報じた。

 テスラの公式否定が報じられ、8日のソウル株式市場では、サムスンSDIの株価が前日比8.02%安の10万9000ウォンで引けた。一方、東証上場のパナソニックの株価は3.68%高の990円10銭で引けた。

ユン・ヒョンジュン記者
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