山口組から分裂した神戸山口組幹部、岡山・池田組の高木忠若頭(55)が山口組系の構成員に射殺された事件。
その筋に詳しい関係者の報道によると、これ以上の抗争に発展することはないだろうとのこと。
その理由として、山口組と神戸山口組の再統合話が持ち上がっているらしい。
始まりは、6代目山口組の3次団体組長から神戸山口組3次団体組長への「(神戸山口組組長)井上組長に会わせてくれないか」という要望だった。
それが意外なことにトントン拍子で進み、5月14日の段階で、6代目山口組の執行部と神戸山口組の執行部の正式な交渉となり、次のような案が6代目山口組に持ち掛けられた。
「(山口組組長)司忍6代目は『総裁』のような名誉職に就いて、7代目を井上組長に譲る。もしくは6代目はそのままで若頭を井上組長にする」
現代ビジネス
ところが一時この案は山口組の中核組織、弘道会のNO,1であり山口組NO,2のでもある高山清司若頭(獄中)などの反対もあって頓挫する。
しかし、司忍6代目はこの案に積極的で、もう一度話し合いの場を持とうとしているとのこと。
もちろん、出て行ったのは神戸山口組なだけに、山口組の幹部からは言語道断との意見も聞かれる。
しかし、現代ビジネスの記事はこう締めくくっている。
現実問題として、(山口組と分裂した一和会の)山一戦争などかつての抗争の時とは時代が違い、組織と組織の抗争になれば、両団体とも確実に警察権力によって潰される運命にある。
共存か死か――抗争突入を前に、両団体は究極の選択を迫られている。
現代ビジネス
この記事の最後の部分を読んでふと思い出したことがある。
もう何年も前のことだが、居酒屋で飲んでいた時のこと。
向こうの個室から明らかにそちらの筋の人間と思われる3人連れが出てきた。
そこに運悪くトイレに立った、酔っ払ったサラリーマンがぶつかった。
「てめぇ、どこ見て歩いてんだ!!!」
一番下っ端と思われる男がサラリーマンの胸ぐらを掴む。
「俺たちは日本最大勢力の広域コレモン組織、山口組の盃もらってる人間だぞ!コラッ!」
男が自分の頬を右手の人差し指で上から下になでおろす仕草をする。
店中が凍り付く!!!
その時・・・
ボスだと思われる男が下っ端の顔面を後ろからアイアンクローで引き剥がした。
もんどりうってひっくり返る下っ端には見向きもせず、サラリーマンに向かってひと言。
「あんた、申し訳ねぇな。勘弁してやってくれ。」
「ひぇ、ひぇひぇ・・・」
顔面蒼白で、必死に手を左右に振るサラリーマン。
ゆっくりと動き出しながら、ボスが去り際に一言。
「ちなみに全国最大の広域暴力団組織は残念ながら俺たちはじゃぁねぇよ。末端の構成員は地域の皆さんヨロシク、今日も制服姿にチャリンコまたいで、ニコニコ笑顔を地域に振りまいてるよ。俺たちも警棒でぶっ叩かれるのはゴメンだからよ。多めに見てやってくれよ。」
そう言い残して悠々と去っていく。
何故かその言葉に、素直に頷いている自分がいた。
確かにヤクザに脅されれば当然ビビる。
だが車を運転中、
「はい、前の運転手さん、ゆっくり路肩に寄って車を止めてくださいね~」
ってやたら眩しい赤色灯の車に声をかけられたら、
いや、もうビビるとかじゃないんですよね。
国家権力という名の途方もない圧力に押しつぶされた、いわばまな板の上の鯉!
もう、機械的に止まって、言われる前におぼろげな記憶を頼りに免許証の場所と罰金の金額と点数を確認してますよ。
だって相手がヤクザだったら「誰か」に助けてもらえる可能性はあるけど、その「誰か」に睨まれたら助けてもらえる人が思いつきませんからね・・・
いろんな意味で関わらないのが一番です。
つくづく警察って頼もしくもあり、恐ろしくもある・・・って話。
合わせて読みたい!いや、読んでいただきたい!
いやいや、読んでくださいm(_ _)m!