祖父母殺害の少年 懲役15年確定へ

祖父母殺害の少年 懲役15年確定へ
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埼玉県川口市のアパートで祖父母を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われた当時17歳の少年について、最高裁判所は上告を退ける決定を出し、懲役15年の判決が確定することになりました。
おととし3月、埼玉県川口市のアパートで、70代の夫婦が殺害されて現金などが奪われ、夫婦の孫で当時17歳の少年が強盗殺人などの罪に問われました。弁護側は「母親から虐待を受け続け、犯行を指示された」などと主張しました。
1審のさいたま地方裁判所は「少年は小中学校にも行かせてもらえず、極めて不適切な養育の中で母親に逆らえなくなっていた。犯行前に母親から『殺してでも金を借りてこい』と言われたことなどを考慮すべきだ」として、無期懲役の求刑に対して、懲役15年の判決を言い渡しました。
2審の東京高等裁判所は「『指示していない』という母親の証言には強い疑念が残る」と指摘し、弁護側の主張の一部を認めましたが、「刑の重さが不当とは言えない」として1審に続き懲役15年の判決を言い渡し、弁護側が上告していました。
最高裁判所第3小法廷の木内道祥裁判長は9日までに上告を退ける決定を出し、懲役15年の判決が確定することになりました。